大会長挨拶

日本人類遺伝学会第65回大会
大会長 倉橋 浩樹
藤田医科大学総合医科学研究所 分子遺伝学研究部門 教授

大会長 倉橋 浩樹

日本人類遺伝学会は近年急速に会員数が増加しており、現在は5000人を越える大きな学会となり、参加者も2000人を越えることを期待される大きな大会の大会長を仰せつかり、大変光栄に存じております。

近年のこの分野は、希少疾患の診断・治療はもとより、頻度の高い成人疾患の多因子リスクスコア解析や、がんの治療法選択のための遺伝子パネル検査など、幅広い分野に関わる重要な領域となってきました。これらの領域を十分に網羅できるように、副大会長として、名古屋大学精神医学の尾崎紀夫先生、愛知県がんセンターの井本逸勢先生のご協力を得ることができ、魅力的な大会を目指して、鋭意準備を進めております。

本大会のテーマですが、「Co-production of genomic medicine by researchers, patients and public」とさせていただきました。近年のゲノム医療が、医療従事者と患者さんとの協力関係において進められ、あるときは患者会として多くの患者さんに研究参加して頂くことで大きな成果が得られる時代になりました。また、ゲノム研究の成果がゲノム創薬や治療法選択という形で患者さんに還元していける実例も増えてまいりました。これからの時代は、さらに一歩進んで、public involvement、すなわち、多くの一般の方々にもゲノム研究に参加して頂き、データベースやバイオバンクの充実化などを通じて、一般の方々にも健康管理や疾病予防としてその研究成果を還元していく、という大きな潮流になりつつあります。医療従事者と患者さんと、そして社会全体とがタッグを組んで織りなすトライアングル中にこそ新たなゲノム医療が見えてくるという時代を第65回大会参加者の皆様に感じて頂けるような大会にしたいと思っています。

なお、本学会は2020年11月18日(水)〜21日(土)の4日間、名古屋国際会議場にて開催を予定していましたが、新型コロナウイルス 感染症(COVID-19)の感染拡大をうけまして、本大会は現地開催を断念し、開催形式を変更いたしました。皆様の健康と安全を第一に、感染拡大を防止するために従来の集合型開催ではなく、インターネットを介してオンラインにて発表内容をご自身のパーソナルコンピュータなどで視聴していただく「Web 開催」とすることに決定いたしました。

当大会としましては web 開催ならではの強みを生かしながら、上記で述べた当大会の開催目標を達成できるような開催を目指し、 参加者の皆様に満足いただけるよう全力で立ち向かう所存ですので、皆様からの御協力、御支援を宜しく御願い申し上げます。
末筆ながら、貴社の今後益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。

今後、当ウェブサイトにて大会の情報を順次公開していきたいと思います。多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。よろしくお願いいたします。