第48回日本骨・関節感染症学会
会長 佐藤 公昭
久留米大学医学部整形外科学教室 脊椎脊髄病担当教授
第48回日本骨・関節感染症学会
会長 佐藤 公昭
久留米大学医学部整形外科学教室 脊椎脊髄病担当教授
この度、第48回日本骨・関節感染症学会を令和7年7月11日(金)と12日(土)の2日間、福岡県久留米市の久留米シティプラザで開催させていただくことになりました。本学会を担当させていただくことを大変光栄に存じますとともに、関係各位ならびに会員の皆様に心より感謝申し上げます。
本学会は、昭和53年に日本骨・関節感染症研究会として発足し、平成18年に日本骨・関節感染症学会と名称を変更した歴史のある学会です。会員数は約700名で、学術集会には毎年250~300名の会員が参加しています。また本学会は、運動器の部位別専門医学会とも関連があるのみならず、他の診療科の医学会とも共通する感染症に関連する最新の知識を習得できる学会です。
関節疾患や脊椎疾患、外傷の治療においてはインプラントを頻繁に使用するため、その適応と偶発症を熟知しておく必要があるとともに、予防投与を含めた抗菌薬の知識は必要不可欠です。また、骨・関節感染症の治療においては、全身状態を考え合わせた治療法の選択と治療効果の評価が必要になります。超高齢化社会の到来と易感染性宿主の増加により、本学会の意義は今後ますます高まっていくものと考えられ、今まで以上に多職種が連携して情報を共有し、問題を解決していく必要があると考えています。
今回の学会テーマは「診療科の枠を越えた知見」としました。どの様に診断して治療計画を立てれば、感染症をうまくコントロールすることができるかという点について、様々な分野でご活躍の先生方からヒントをいただけるプログラムを構成する所存です。従来とは違う観点から骨・関節感染症について考察し、新たな解決策を見出す突破口になればと考えています。最終日にはICD講習会も開催する予定にしています。皆様の活発な議論を期待しております。
会期中にお時間がありましたら、食事や観光をお楽しみください。濃厚な豚骨スープの「久留米ラーメン」や、様々な食材を竹串に刺して提供する「焼き鳥」の店舗が会場周辺には数多くあります。また暑い時期ですので、地元企業の丸永製菓が製造するロングセラー商品の「あいすまんじゅう」や「きなこもち」、「白くま」などもご賞味ください。その他、九州の近代洋画を中心としたコレクションを持つ久留米市美術館や、JR久留米駅から徒歩圏内には全国総本宮の水天宮もあります。久留米絣や籃胎漆器などの特産品も数多くありますので、ぜひとも学会に参加していただき、久留米の魅力をご堪能いただければ幸いです。
令和7年7月に、久留米市で多くの皆様とお会いできることを楽しみにしています。