日本外科代謝栄養学会第57回学術集会

会長代行挨拶

日本外科代謝栄養学会第57回学術集会
会長代行 土岐 祐一郎
大阪大学大学院 消化器外科

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックの始まりから、ほぼ1年が過ぎようとしています。日本外科代謝栄養学会第57回学術集会は、当初令和2年(2020年)7月30日(木)~8月1日(土)に名古屋国際会議場にて開催させて頂く予定でした。しかし感染の遷延に伴い12月24日(木)~26日(土)に完全オンラインでのライブ感豊かなバーチャル コングレス開催への変更になりました。オンラインではありますが年末そしてクリスマスの最中の学術集会ということでご参加いただく先生方には多大なご迷惑、ご不便をかけることを深くお詫びいたします。また、第57回学術集会の会長であった東口髙志先生が体調不良にて職を辞され、理事長である私が会長代行として本会を開催させていただくことになりました。全てのプログラムは既に企画されていますので比較的スムースに業務を引き継ぐことができましたが、やはり急な代行でご迷惑をおかけすることもあると思います。重ねてお詫び申し上げます。以下に東口先生のこの学術集会にかける熱い思いを載せさせていただきます。

 今回の学術集会のスローガンは、延期になりましたがやはり、東京五輪にちなんだものが嬉しいと考えました。前回の東京五輪は昭和39年(1964年)10月10日に開催されました。当時、私は7歳でしたが、しっかりとその時の熱闘を肌で感じて覚えています。その後、あっと言う間の半世紀でした。この不思議な感覚を基にして、未来を見つめると、きっと百年未来もあっという間にやってくるような気になります。ですから、将来の私たちや子供・孫達を幸せにするには現在(いま)しかないのではないでしょうか?百年未来・・・本当にあっという間です。このような思いから、『挑め!百年未来の外科代謝栄養学!』をスローガンにしました。しかし、学術的な進歩と発展がその基盤を支えなければ、将来の姿は残念ながら人々の幸せにつながりません。そこで、サイエンスに裏打ちされたしっかりとした将来の医療を支える代謝栄養学、特に外科代謝・栄養学を、未来に向けて現在(いま)こそ、その土台づくりを行い、そしてそれを発展させるための布石を植え付ける時だと感じております。そこで、サイエンスとしてのメインテーマは、代謝栄養学の基本ともいうべき『肝・腸管・骨格筋Axis』を掲げています。百年未来の栄養管理を肝・腸管・骨格筋Axisを基盤として考えるのも良いでしょうし、この期に将来のわが国の外科周術期の在り方をさらにジャンプアップさせるべく、Early Recovery after Surgery(ERAS)/Essential Strategy for Early Normalization after Surgery with patient's Excellent satisfaction(ESSENSE)の完全導入とその全国普及などを提案するのも楽しいと思います。外科医だけでなく、すべての医師、歯科医、看護師、薬剤師、管理栄養士、臨床検査技師、リハビリテーションスタッフの皆さんに是非ともご参集いただき、57年ぶりの東京五輪を前に、2020年のクリスマスを皆さんとともに過ごしたいと思います。なにとぞ、ご参加のほどをよろしくお願いいたします。

令和2年12月1日