会長挨拶

第48回日本脊椎脊髄病学会開催の機会を得て

第48回日本脊椎脊髄病学会学術集会
会長 波呂 浩孝
山梨大学大学院総合研究部 整形外科学講座 教授

波呂 浩孝

伝統ある日本脊椎脊髄病学会を山梨大学整形外科学講座が担当させていただく栄誉に対し、本学会を構築し発展してこられた多くの先人の先生方、ならびに、学会役員、会員の皆様に心から御礼を申し上げます。会期は2019年4月18日から20日までで、パシフィコ横浜で開催させていただきます。

第48回のテーマは“事上磨錬”とさせていただきました。王陽明の言葉を記録した伝習録から引用しました。正座をして心を静めて鍛錬するだけでは不十分で、現実の社会で活動しその中で道を求めて鍛錬することの重要性を説きました。私たち医師の世界でも、机で医学書を読みあさって知識を深めるだけでは不十分であり、実際の患者さんの診療を通して、医学や医療を鍛錬することが重要です。その過程で不十分な診断および治療法があれば、基礎研究に立ち返って真実を解明し、さらに臨床へ還元し患者さんに福音をもたらすことが必要です。そこで、副題は“ask what you can do for spinal disorders”としました。ほかの医師や研究者が発見した検査や治療法をただ実践するだけではなく、自分自身が鍛錬し発見あるいは発明した医療を脊椎脊髄病学の発展に繋げるという精神が肝要です。脊椎脊髄病には多くの難題が山積しておりますが、このスピリットで解決していきたいと思います。

特別講演2演題、文化講演1演題を予定し、海外招待講演は若手の新進気鋭の先生の講演を企画しました。また、シンポジウム、主題を設けます。主題は様々な分野から14を選択いたしました。

春の横浜は爽やかな風が吹き渡り、港町の心地良い季節を堪能できると思います。また、会場はみなとみらい、山下公園、中華街に近接し、オリンピック1年前の東京にもアクセスが容易です。さらに、学会期間中には山梨の風味を限りなく演出させていただきます。お楽しみいただけましたら幸甚です。

それでは、多くの演題をお待ちしております。公募期間は、2018年8月29日から10月17日までで、延長は考えておりません。会員の皆さんのお力をお借りし、学会を成功させたいと思いますので、ご指導ご鞭撻お願いいたします。

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