第25回日本臨床内分泌病理学会学術総会

会長挨拶

第25回日本臨床内分泌病理学会学術総会
会長 佐藤文俊
東北大学大学院医学系研究科
難治性高血圧・内分泌代謝疾患地域連携寄附講座 特任教授

会長 佐藤文俊

 このたび、第25 回日本臨床内分泌病理学会学術総会を開催させていただくことになりました。伝統ある本学会の学術総会を担当させていただき、大変光栄に存じます。また、機会を与えて頂きました関係の皆さまに深く感謝申し上げます。

 開催の準備にあたりまして、新型コロナウイルス感染拡大の懸念から会員の皆様にはご理解とご支援を賜り誠にありがとうございます。医療関係者のワクチン接種も進みましたが、デルタ株など流行が十分鎮静化しない状況も踏まえまして、感染拡大防止も徹底いたします覚悟で、10 月8 日(金)・9 日(土)の2 日間に、東北大星陵オーディトリアムでの現地開催とWeb 開催をハイブリッドで開催させていただきます予定で努力して参りましたが、全国的に緊急事態宣言の拡大を受け、東北大学関連施設の全面的貸し出し中止命令が出まして、残念ながら完全ウェブ開催へと大きく舵を取らなければならなくなりました。ハイブリッド開催を期待され、トラベルグランツを申し込まれた若手研究者の会員の皆様には特にお詫び申し上げます。完全ウェブ開催ではございますが、CPC 中心のライブ感を損なわないように最大限努力したいと存じますので、何卒多くの皆様のご参加を期待しております。

 学術総会のテーマを「診療総合力を高める臨床内分泌病理学」と致しました。内分泌疾患は、病態診断、ホルモン診断、画像診断、手術、病理診断、術後治療薬の選択と、実地医家、内分泌内科、内分泌外科、病理診断医、オンコロジスト(または化学療法も行う外科)と複数科での診療となる場合も多く、患者個人の最大幸福を考えた診療のためには、他科での診療の概要を把握する必要があります。この視点から、今回の臨床内分泌病理学会は、重要内分泌疾患のCPC を中心に臨床~病理診断の一体化を目指して、疾患の全体像の把握をめざします。

 特別講演では5 人の高名な外国人のレクチャー、東北大学・笹野公伸教授のご講演もございます。

 多くの参加者が一堂に会して様々な議論を取り交わすことができないのは甚だ残念でありますが、全力で準備を進めてまいる所存でございます。コロナ対応でご多忙のことと存じますが、学術総会への多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。