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JSBT日本バイオセラピィ学会

第34回日本バイオセラピィ学会学術集会総会 The 34th Annual Meeting of the Japan Society for Biological Therapy

会長挨拶

第34回日本バイオセラピィ学会学術集会総会
会 長  原 勲
(和歌山県立医科大学泌尿器科学 教授)

このたび、第34回日本バイオセラピィ学会学術集会総会を2021年12月16日(木)-17日(金)の2日間、和歌山市のホテルアバローム紀の国にて開催させていただくこととなりました。歴史ある学会を和歌山で開催することができ、大変光栄に存じております。

日本バイオセラピィ学会は1987年から30年以上にわたり、基礎と臨床の研究者が一同に介し、がんの生物学的治療に関する研究を発表、議論する場として開催されてきました。この30年の間にがん治療に関する研究は大きく変化しました。薬物治療が大きく発展し、がんの臨床開発はゲノム解析に紐付いた分子標的薬が主流となりつつあります。さらに免疫チェックポイント阻害剤の登場により薬物治療への期待は高まるばかりです。

今回の学術集会総会は「新時代のバイオセラピィ 困難との共存」をテーマに開催することといたしました。コロナの出現により多くの試練が私達に課せられ、社会および個人の生活は新しい局面を迎えることになりました。コロナを撲滅するのではなく共生する中で私達人類も生き残り繁栄する必要があります。癌治療におきましても撲滅を目指す一方で、免疫の力を応用した「共存」という概念も併せ持つ必要があると思います。新しい時代にむけたバイオセラピィについて大いに議論していただきたいと思います。

実り多い学術集会にするため、多くの演題応募、皆様の和歌山へのお越しを心よりお待ち申しあげます。