第69回東日本整形災害外科学会

会長挨拶

  • 第69回東日本整形災害外科学会
  • 会長 渡辺 雅彦
  • 東海大学医学部付属病院 病院長
    東海大学医学部外科学系整形外科学 教授
会長:渡辺 雅彦 写真

この度、2020年9月18日(金)・19日(土)に第69回東日本整形災害外科学会を開催させていただきます.東京でオリンピックとパラリンピックが予定され、また近年本学会員親睦の証となっておりますスポーツイベントもさらに充実させたいとの思いから、東京からのアクセスも良く学問にもスポーツにも適した軽井沢の地を会場に選び、万全なる感染症対策の下で、現地開催を目指して鋭意準備を進めて参りました.しかしながら、7月初旬からの感染者の再度の急激な増加により、万が一にも参加者の先生方にクラスター等が発生した場合の地域医療・患者さんへ与える影響を鑑みまして、大変残念ではありますが7月下旬にWEBでの開催へ変更させていただきました.皆様へ送付させていただきました抄録集は印刷スケジュールの都合上、当初の予定であった軽井沢での現地開催を想定した内容となっております.会場や共催セミナーの日程など、実際にWEB開催で実施する内容とは異なる記載がございますが、幻となった軽井沢開催のアーカイブとしてご覧いただけますと幸いでございます.WEBでも現地開催と劣らない実り多い学術集会とするために準備をしていますが、発表者の皆様には録画データの提出のお願い、共催セミナーの演者の先生方には新たな日程調整のお願い、等々のご負担をおかけし、また急な開催形式の変更のため種々のお知らせが遅くなっていることを心からお詫び申し上げます.

東日本整形災害外科学会は約2400名の会員から成る、東日本では日本整形外科学会学術集会に次ぐ規模を有する整形外科全領域を対象とした学術集会です.この学会を私ども東海大学が担当させていただけることを大変光栄に存じております.今回のテーマは本学会の主眼が若手整形外科医の育成であることから「伝承 次世代へ継ぐ仁、智、技」とさせていただき、医療に対する心を、知識だけでは無く考える知恵を、そして技を、次世代へ伝える一助となる学会を目指したいと考えました.人を育てる観点から、文化講演では日本アップル、マクドナルド等のCEOを歴任されてきた原田泳幸氏に、また特別講演には柔道オリンピック金メダリストであり、現在女子柔道選手育成に力を注がれている古賀稔彦氏、そして本学会を長年にわたり常任幹事として牽引され多くの整形外科医を育ててきた日本大学德橋泰明名誉教授にお願いいたしました.教育研修講演は5講演予定させて頂きました.機構認定専門医必修講習を充たした有意義な講演になるかと思います.また、共催セミナーも17講演を予定し、日整会の単位も最大で12単位まで取得可能です.シンポジウムは6、主題は7セッションの計91演題を予定しました.役員の先生方にこれからの整形外科をリードしていく先生をご推薦頂き、最新の知見と熱い討論をお願いしております.一般演題は284題の登録をいただき、NEXT優秀演題アワード、ケースシリーズアワード、一般演題、ミニオーラルでご発表頂きます.整形外科でも多くのサブスペシャリティ領域の学術集会が開催されていますが、整形外科に関する全領域を扱う学会は若手医師の育成や整形外科全体の人的交流に不可欠です.今回、多くの演題のご発表を通して、次世代へ繋がる整形外科を横断的に見つめることのできる学術集会になることを祈念いたしております.

9月18 日(金)・19日(土)の学術プログラムLive-Web、9月25日(金)〜10月4日(日)共催セミナーLive-Webに多くの皆様にアクセスいただき、有意義な、思い出に残る学術集会になることを目指し教室員一丸となって運営したいと存じます.最新の情報につきましてはこのホームページに逐次アップいたしますのでご確認いただけますようお願いいたします.皆様のご協力を何卒よろしくお願い申し上げます.