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治療困難な胆管結石のマネージメント(消化器病・内視鏡) |
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司 会: |
岡部 義信 |
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(久留米大学 消化器内科) |
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小澤 栄介 |
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(長崎大学病院 消化器内科) |
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司会の言葉 |
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本邦でKawaiらより内視鏡的乳頭括約筋切開術(EST)が報告され、約45年が経過した。既に胆管結石に対する標準的治療として確立されているが、しばしば困難症例に遭遇する。 その要因には、巨大結石、多発結石、術後再建腸管、超高齢、出血傾向などがある。また、妊婦、乳幼児などにも稀に遭遇する。その一方で、電気水圧衝撃波砕石術 (EHL)、体外式衝撃波砕石術 (ESWL)、バルーン内視鏡下ERCP (BAE-ERCP)、内視鏡的乳頭ラージバルーン拡張術(EPLBD)などの開発や、EUS-guided antegrade technique (EUS-AG)などのinterventional EUSの進歩により治療困難結石に対する内視鏡治療の成績は向上したと考えられているが、経皮的治療や外科的治療を行う施設もあり、治療の標準化はなされていない。本ワークショップで、各施設における治療困難な胆管結石のマネージメントについて、内視鏡的・経皮的・外科的アプローチの各々の側面からご発表いただき、九州において情報を共有し、治療の最適化を目指したいと考えている。多数の演題登録を期待する。 |
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2. |
進行膵癌の治療(消化器病) |
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司 会: |
草場 仁志 |
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(九州大学病院 血液腫瘍・心血管内科) |
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蔵原 弘 |
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(鹿児島大学病院 消化器・乳腺甲状腺外科学) |
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司会の言葉 |
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近年の消化器悪性腫瘍に対する精力的な基礎・臨床研究や機器開発により、めざましい診断・治療の進歩が遂げられてきた。(超音波)内視鏡、CT、MRI、PETなどの技術革新により診断能は著しく向上した。治療においても、がん遺伝子や免疫関連分子などを標的とした新規薬剤の開発・導入、外科治療では各領域での鏡視下手術の進歩は急速で、放射線療法や粒子線治療などの開発も積極的に行われている。しかし、進行膵癌の治療成績はいまだ満足できるものではなく、さらなる治療開発が急務とされている。また、進行膵癌では緩和的治療も重要な役割を果たしている。
本ワークショップでは、進行膵癌の診断・治療における新しい試みや治療成績を報告して頂き、この領域の現況と今後の展望について議論したい。 |
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3. |
IBD 診療における新たな展開(消化器病・内視鏡) |
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司 会: |
山本章二朗 |
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(宮崎大学医学部附属病院 消化器内科) |
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鳥巣 剛弘 |
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(九州大学大学院 病態機能内科学) |
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司会の言葉 |
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抗TNFα抗体製剤はIBDの治療を確実に進歩させたことは間違いない。しかし、抗TNFα抗体製剤二次無効時の対応や免疫調節薬併用の適否、外科手術のタイミング、手術後の投与時期など、まだ未解決の問題は多い。さらに抗IL12/23抗体、抗インテグリン抗体、JAK阻害薬などIBDに対する新規治療薬が次々に登場しているが、新規治療の効果や既存の治療との位置づけは不明である。また外科治療においては、様々な低侵襲な手術手技が応用されているが、長期経過や合併症、新規薬剤使用時の適切な手術時期や術式などは明らかになっておらず、術後の回腸嚢炎の予防や治療法の工夫も残された課題である。本ワークショップでは、外科治療も含めて、新規治療をどのように用いるべきか、治療のアルゴリムズについて、議論をしていきたい。バイオマーカーなどを用いた評価方法に対する演題も歓迎する。 |
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4. |
胆膵内視鏡・腹腔鏡低侵襲治療および合併症(消化器病・内視鏡) |
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司 会: |
足立 智彦 |
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(長崎大学大学院 移植・消化器外科) |
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藤森 尚 |
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(九州大学大学院 病態制御内科学) |
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司会の言葉 |
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胆膵分野における内視鏡あるいは腹腔鏡治療の進歩は著しいものがある。内視鏡においては、結石治療やドレナージはもとより乳頭部腫瘍に対する切除、EUSガイド下ドレナージなどが急速に進歩し、結果として低侵襲治療が可能となった。また腹腔鏡においても、膵癌に対する腹腔鏡下膵体尾部切除あるいは低悪性度病変に対する腹腔鏡下膵頭十二指腸切除が保険適応となり、先進施設を中心に普及しつつある。しかしながらいずれも現在は発展期であり、適応と共に重篤な合併症にも十分配慮する必要がある。本セッションでは、各施設の低侵襲治療の成績と合併症抑制に対する工夫を紹介することで、明日からの診療の一助としていただきたい。また胆膵内科と外科の合同セッションであり、より密な関係を築くための発表・議論を期待する。 |
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