第68回日本感染症学会東日本地方会学術集会・第66回日本化学療法学会東日本支部総会 合同学会

会長挨拶

第68回日本感染症学会東日本地方会学術集会 会長挨拶

第68回日本感染症学会東日本地方会学術集会
会長 金光 敬二
福島県立医科大学 感染制御学 教授

 この度、第68回日本感染症学会東日本地方会学術集会の会長を仰せつかり、大変光栄に存じます。そして歴史ある本学会を主催する機会を頂きましたこと、会員の先生方や関係各位の皆様に御礼申し上げます。

 本学会は、東北医科薬科大学大学院薬学研究科臨床感染症学教室教授の藤村茂先生が主催される第66回日本化学療法学会東日本支部総会と合同で仙台市の国際センターにおいて開催させていただきます。藤村先生そしてプログラム委員長の新潟大学菊地利明教授とは旧知の中であり、プログラム委員の先生方と一丸となって本会の準備を進めて参ります。

 仙台では直近で、2002年に第51回日本感染症学会東日本地方会学術集会と第49回日本化学療法学会東日本支部総会がそれぞれ賀来満夫先生、渡辺彰先生の会長のもとで開催されました。思い起こせば、この学会の後のSARS(2002年)、新型インフルエンザ(2009年)、東日本大震災(2011年)、感染防止対策加算(2012年)の新設、代々木公園でのデング熱(2014年)、韓国でのMERSのアウトブレイク(2015年)、ジカ熱の「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」宣言(2016年)、抗菌薬適正使用支援加算の新設(2018年)など感染症に関連する大きな出来事がいくつも起こりました。また、2019年と2020年には、それぞれラクビーワールドカップやオリンピック・パラリンピックも開催されます。これらのことは様々な局面で感染症医が求められていることを示していますが感染症医の増加は捗々しくありません。

 この学会では、ベーシックレクチャーから専門性の高いセッションまで、臨床から研究まで、院内感染対策からマスギャザリングを含めた地域での対策など、どなたにとっても興味を持っていただける内容を盛り込むよう努めます。会員の先生方におかれましては、一般内科の先生、研修医の先生などをお誘いのうえ、また、若い先生の発表の機会を与えていただきたくお願い申し上げます。

 本学会が会員の皆様にとって実り多きものとなるよう準備を進めさせていただきます。多くの先生方のご参加をお待ち申し上げています。

第66回日本化学療法学会東日本支部総会 会長挨拶

第66回日本化学療法学会東日本支部総会
会長 藤村 茂
東北医科薬科大学大学院薬学研究科臨床感染症学教室 教授

 この度、第66回日本化学療法学会東日本支部総会の会長を拝命いたしました。日本の感染症化学療法をリードしてきた伝統ある学会の会長として大変光栄に存ずるとともに、その責任の重さに身の引き締まる思いを日々感じております。本学会は、第68回日本感染症学会東日本地方会学術集会の会長をされます福島県立医科大学医学部感染制御学講座教授の金光敬二先生とともに合同学会として開催させていただきます。会期は2019年10月16日(水)-18日(金)であり、会場は、JR仙台駅から地下鉄東西線直結の仙台国際センターでございます。

 合同学会のテーマは、「チームのために個を磨く」といたしました。現在、病院における感染対策はInfection Control Teamが機能しておりますが、感染症治療ではAntimicrobial Stewardship Team(AST)がまさに本格始動し始めたところです。この2つのチームの柱は、医師、看護師、薬剤師、検査技師ですが、チーム医療では、各々の高度な専門知識を共有することが求められます。ASTでは、医師、薬剤師、検査技師がそれぞれ感染症病態・抗感染症薬の薬効薬理と体内動態、さらに微生物学や免疫学などの専門知識を深め、最新の情報と従来の知識の融合が必要です。本学会では、こうしたニーズに応えるべく、新潟大学呼吸器・感染症内科学分野教授の菊地利明先生をプログラム委員長にお願いし、大規模病院だけでなく地方の中小病院など、あらゆる施設がASTを実践するため、個々を磨く多くのシンポジウムを企画していただきました。

 最新の知識を吸収するだけでなく、各々が抱える基礎的・臨床的な問題点を出し合って皆で解決していく、こうした学術集会の原点に立ち返った全員参加型の合同学会にしたいと考えております。17年ぶりの仙台での開催でございますので、是非多くの会員の先生方にご参加いただき、みちのくの海の幸、山の幸、新米や美酒など、美味しい東北をご堪能いただければ幸いです。心より皆様のご参加をお待ち申し上げます。