大会長挨拶

日本人類遺伝学会第68回大会

大会長小﨑 健次郎

日本人類遺伝学会 理事長
慶應義塾大学医学部 臨床遺伝学センター 教授

日本人類遺伝学会第68回大会 大会⻑

このたび日本人類遺伝学会の第68回大会大会長を拝命しました。本領域を代表する一流の先生方と共に、伝統ある本大会を担当させていただきますことはこの上ない栄誉であり、会員の皆様に心から感謝申し上げます。

本大会は2023年10月11日(水)〜14日(土)の4日間、都市センターホテル・全国都市会館(東京都千代田区)にて開催をいたします。

日本人類遺伝学会は1956年に創立され、「人類遺伝学の研究を通じ科学の進歩に貢献すること、遺伝学分野の診療を推進すること、疾患や健康の研究を通じ医療や福祉に貢献すること、さらには教育や啓発を通じ社会に人類遺伝学の知識の普及を図ること」を目的とした学術団体です。2019年11月より理事長を担当しておりますが、現在会員数6,000名、大会参加者3,000名を越え、遺伝医学分野の中で大きな学会に成長してまいりました。

遺伝医学分野は世界的にゲノム解析の技術革新が著しく、研究面と診療面で非常に注目を集めている領域です。日本は2016年4月にアジアで初めて第13回国際人類遺伝学会(ICHG2016)を京都で開催したことで、日本人研究者の功績の認知に寄与し、各国より国際的な研究活動を牽引する役割を期待されております。このような背景もあり、アジア太平洋人類遺伝学会(APCHG)より日本人類遺伝学会との合同大会を熱望する提案を受けました。そこで2022年8月にAPCHGのキーパーソンを日本へ招聘し、慎重に協議を重ねた結果、東アジア人類遺伝学会連合(EAUHGS)と3学会で本大会はAll Asiaをテーマに据えた合同会議とすることと決定しました。国内から見込まれる3,000名の参加者に加え海外からも数百名の参加者をお迎えし、現地開催の醍醐味である活発で熱のこもった討論がより多くの会場で繰り広げられることを心より期待しております。

本大会に参加して良かったと実感いただける企画を実施できるよう、鋭意準備をしております。秋晴れの中、皆様とお会いできること心から楽しみにしております。