ご挨拶

北海道外科関連学会機構 代表理事挨拶

北海道外科関連学会機構
代表理事東 信良
(旭川医科大学外科学講座 血管・呼吸・腫瘍病態外科学分野)

時下、皆様におかれましてはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。

新型コロナとの長い闘いの日々が続いており、学術活動も2年以上におよぶ制限を受け、海外は勿論、津軽海峡を越えて全国学会に参加するにも所属施設の許可を必要としている状態が続いているのが実情と思います。

しかし、学術活動をこれ以上止めるわけにはいかず、学会発表の機会を何としても維持してゆかなければなりません。昨年のHOPESは完全WEBでの開催となりましたが、参加医師数313名と過去最高を記録し、一昨年HOPESを開催できずに内に秘めたエネルギーを放つことができたように思います。WEBであるからこそ参加できた先生方もいらっしゃったのではないかと思いますし、学生セッションはレベルが高く、やはり熱いものを感じました。

開催形式は今後の感染状況に依存しておりますが、どのような形であるにせよ、北海道の外科医や外科を目指す若手が躍動できるようなHOPES 2022を準備してまいります。今年はVideoセッションや学生セッションの枠を増やし、招請講演では、本年の外科学会定期学術総会の会長をお務めになる熊本大学教授の馬場秀夫先生に真近に迫った「医師の働き方改革」についてのご講演をお願いしております。

HOPESは、発表の場を提供することとともに北海道内の外科医や研修医・学生同士の交流促進も目的としております。できれば皆様が久しぶりに集うことができる学術集会になることを願っておりますので、皆様におかれましては、是非、病院や教室を挙げてHOPES2022を盛り上げていただけますよう心よりお願い申し上げます。

第111回 北海道外科学会 会長挨拶

第111回 北海道外科学会
会長 川原田 修義
(札幌医科大学 医学部 心臓血管外科学講座)

北海道外科関連学会機構合同学術集会(略称HOPES) 2022の開催にあたりまして、理事一同を代表してご挨拶申し上げます。

一昨年の2020年は、新型コロナウイルス感染症の影響に伴い、急遽HOPESの中止を決断いたしました。これは北海道内の外科関連地方会をすべて中止することになり、まさに苦渋の決断でした。そして昨年の2021年は、東京オリンピック開催に合わせるように感染者の増加が確認されましたが、HOPESを2年連続中止というわけにもいかず、完全Web制で行いました。5つの外科系地方会を完全Webで行うことは初めての経験であり、HOPESの中には学生セッションも含まれておりますので、本来の対面式での発表ができないもどかしさはありましたが、完全Web制を経験することで、対面式の良さが改めて実感できた地方会でした。そのため、今年の第5回 HOPES 2022に関しては、何がなんでも対面式で行いたいと、HOPES理事にとってこだわりの地方会となっております。第5回 HOPES 2022はホテルライフォート札幌で開催しますが、第2回の地方会で一度使用しているホテルですので、会場については十分理解できております。

この挨拶文を書いている4月現在では、北海道の新型コロナ肺炎新規患者数は下がり止まりで、2000人を前後する状況が継続しておりますが、従来の新型コロナウイルス感染対策を万全に行うことで乗り切りたいと考えております。

今年の第5回 HOPES 2022では「教育講演」は行わず、「招請講演」のみということになりました。講師は熊本大学大学院 消化器外科学 馬場秀夫教授に「医師の働き方改革について(2024年4月に向けて)」というテーマで講演が決定しております。医師とくに外科医の働き方改革は、まだ実感として理解できない部分も多く、とても興味深い講演になるものと考えております。

学生セッションは、毎年非常に盛り上がります。昨年は完全Web制でしたので、モニター画面の中から学生を評価しなければならず、何かと細かい問題点が生じましたが、今年は対面式で行うことで、学生さんの息遣いから、その緊張感まで聴講者に伝わってきますので、大変充実した発表会になるものと信じております。日本外科医の数は減少傾向であり、北海道も例外ではなく確実に減少しております。学生セッションを通じて是非外科手術の魅力を道内の3大学の医学生に理解していただき、興味を抱いてもらいたいと切に願う次第です。そのため各大学の先生におかれましては発表する学生のご指導をよろしくお願い致します。

今後はHOPESを通して北海道での外科医の学会活動をさらに発展させるように、東 信良理事長を支えて、HOPES役員の皆様とともに励んでまいりますので、是非皆様のご指導、ご助言を何卒よろしくお願い申し上げます。

第106回 日本胸部外科学会北海道地方会 会長挨拶

第106回 日本胸部外科学会北海道地方会
会長 渡辺   敦
(札幌医科大学 医学部 呼吸器外科学)

第106回日本胸部外科学会北海道地方会会長を務めさせていただきます札幌医科大学呼吸器外科 渡辺敦です。

ご存じの通り、本会は心臓血管外科、呼吸器外科、食道外科の3分野が統合された学会であり、3領域の関係者が活発なご議論を頂き有意義な会となるよう企画、準備をいたしました。スポンサードシンポジウムでは、低侵襲手術の現況とのテーマで、北海道大学呼吸器外科加藤達哉先生に基調講演を頂き、北海道有数の施設からの演者にご発表頂きます。さらに今回初めて、東北胸部外科学会と合同で、北海道-東北NEXTの会を中心に、卒後15年目以前の発表者、討論者、15年名以上の討論者を一同に会して対象症例の診療に関して激論を闘わせて頂きます。

他の参加学会とともに、本HOPESが盛会に行われますように尽力する所存です。

第41回 日本血管外科学会北海道地方会 会長挨拶

第41回 日本血管外科学会北海道地方会
会長 紙谷  寛之
(旭川医科大学外科学講座 心臓大血管外科学分野)

熱き戦いを期待して

HOPESも今回で第5回目となり、北海道の外科医にとって初秋を彩る重要なイベントとして定着してきた感があります。今回の開催形態はまだ決まっておりませんが、若手外科医、あるいは外科に興味のある学生にとり他施設の人材と交流し、お互いに刺激をしあう絶好の機会です。現地開催が望ましいのはやまやまですが、オンラインになったとしても数々の他施設発表を聴講することで自らの発表の次に向けての改善点が見えてくるはずです。発表の機会を与えられた先生方、学生諸君は若いとはいえ所属施設を代表する存在です。懸命に発表を作りこみ、代表選手としてのプライドを持ってHOPESに臨んでください。皆さんの熱き戦いを期待しております。

第105回 日本小児外科学会北海道地方会 会長挨拶

第105回 日本小児外科学会北海道地方会
会長 武冨  紹信
(北海道大学大学院医学研究院 消化器外科学教室Ⅰ)

この度、第105回日本小児外科学会北海道地方会の会長を務めさせていただくことになりました北海道大学消化器外科Ⅰの武冨紹信です。どうぞよろしくお願いいたします。

日本小児外科学科北海道地方会は年2回開催されていますが、そのうちの1回をHOPES発足以来合同で開催してきました。今年は5回目のHOPESでの開催になります。HOPESにおける合同開催の最大のメリットは、他分野の外科系医師と議論することができることです。小児外科医療の現状や今後の課題を成人外科専門の医師に知ってもらい、一緒に考える貴重な機会と考えています。

全国的に見ても珍しい外科系地方会の合同開催という特徴を生かし、単に地方会を同じ会場で行うというコストメリットだけではなく、活発なディスカッションという学会の本質をきわめる場としてHOPESを是非活用してもらいたいと思います。

新型コロナウイルスが収まり、是非対面でお会いできますことを楽しみにしています。

第122回 日本臨床外科学会北海道支部例会 会長挨拶

第122回 日本臨床外科学会北海道支部例会
会長 若狭   哲
(北海道大学大学院医学研究院 心臓血管外科学教室)

第122回日本臨床外科学会北海道支部例会 会長を拝命しました、北海道大学心臓血管外科教室の若狭哲です。

Covid-19の影響が残るなか、HOPESならびに関連学会の運営にも不透明な部分があり一定の困難が予想されますが、無事実りある学会となるよう鋭意準備を進めたいと存じます。あと数年で医師にも働き方改革が適用されるにあたり、各施設でも対応に追われていることと存じます。こうしたなかで、医師の学術活動が労働時間規制の犠牲になるのではないかと危惧されておりますが、皆様のお力でHOPESを盛り上げていただくことで、本学会が北海道の若手外科医の学術モチベーション向上、ひいては日本の学術的競争力向上に貢献できるものと確信しております。皆様の日頃の医療の成果をご発表いただき、活発に議論いただくことで本会が盛会となりますよう、ご協力の程何卒よろしくお願い申し上げます。