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第51回日本胸部外科学会九州地方会総会
会長 夏越 祥次
(鹿児島大学大学院 消化器・乳腺甲状腺外科学 教授)
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この度、第51回日本胸部外科学会九州地方会総会を平成30年8月23日(木)・24日(金)の2日間、鹿児島市の鹿児島県医師会館と鹿児島市勤労者交流センターにおいて開催させていただくこととなりました。
今回のテーマは「胸部外科維新 Restoration of Thoracic Surgery」とさせていただきました。本総会を開催する平成30年は、江戸幕府体制の崩壊・近代国家形成の契機となった明治維新から150周年という大きな節目を迎える年です。明治維新という激動の時代に生きた薩摩の偉人達は、「郷中教育」で育ったといわれています。「郷中教育」とは、地域ごとに青少年たちが、自主的に年長者から年少者へ指導・教育していた薩摩藩の教育制度です。これは、まさに胸部外科医が、先輩から後輩へと技術を継承しながら、新しい診断や手技の開発・実践を行ってきた歴史に重なるものがあります。これまでの概念を打ち破り、熱き明治維新の若人のごとく、九州から世界への発信を期待しております。
日本の外科医を取り巻く環境は、厳しいものではありますが、基礎および臨床研究を通じて、診断・治療に応用し、患者さんへ貢献していこうという胸部外科医の取り組みは衰えるものではありません。今回も心臓血管外科、呼吸器外科のエキスパートによる教育講演、また一般演題とともに若手外科医を対象としたCase Report Award、学生を対象としたStudent Awardを設けております。各施設での「郷中教育」の成果を発表していただければと思います。
例年より1か月遅れての8月下旬の開催となりましたが、まだ残暑きびしい鹿児島で、熱い学術の議論を交わしていただきたいと思います。その後は、鹿児島のおいしい焼酎、薩摩の味覚を十分堪能していただければと思います。多くの皆様の演題登録、ご参加を何卒よろしくお願い申し上げます。 |
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