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独立行政法人国立病院機構
九州がんセンター 消化管外科
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第74回日本気管食道科学会総会ならびに学術講演会
プログラム・日程表
日程表   プログラム
7月14日現在

理事長講演

     
 
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理事長講演  第1会場 11月14日(火)14:00-14:30
気管食道科領域のQuality of Survival」
  座 長:塩谷 彰浩(防衛医科大学校 耳鼻咽喉科)
  演 者:香取 幸夫(東北大学大学院医学系研究科・医学部 耳鼻咽喉・頭頸部外科)
 

特別講演

     
 
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特別講演1  第1会場 11月14日(火)14:30-15:20
日本の製造業の歴史と未来」
  座 長:中島  格(久留米大学名誉教授/飯塚病院顧問/耳鼻咽喉科)
  演 者:津田 純嗣(株式会社安川電機)
 
 
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特別講演2  第1会場 11月15日(水)13:10-14:00
うがった見かた」
  座 長:杉町 圭蔵(遠賀中間医師会おんが病院)
  演 者:桑野 博行(遠賀中間医師会おかがき病院 地域総合支援センター)
 

教育講演

     
 
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教育講演1  第1会場 11月14日(火)10:05-11:05
病いの語り研究の新たな展開『病む人の気持ち』を理解するために」
  座 長:原  浩貴(川崎医科大学 耳鼻咽喉・頭頸部外科学)
  演 者:田代 志門(東北大学大学院文学研究科 社会学専攻分野)
 
 
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教育講演2  第1会場 11月15日(水)9:55-10:55
食道癌に対する粒子線治療の現状と将来展望」
  座 長:梅野 博仁(久留米大学医学部 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学)
  演 者:塩山 善之(九州国際重粒子線がん治療センター)
 
 
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教育講演3  第1会場 11月15日(水)11:00-12:00
がん領域でのQOL/PRO評価と臨床への応用」
  座 長:中川 尚志(九州大学大学院医学研究院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科)
  演 者:平  成人(川崎医科大学 乳腺甲状腺外科学)
 

専門医共通講習

     
 
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共通講習(倫理) 第1会場 11月14日(火)11:10-12:10
臨床研究における生物統計学-倫理的側面に焦点を当てて-」
  座 長:杉尾 賢二(大分大学医学部 呼吸器・乳腺外科学)
  演 者:下川 元継(山口大学大学院医学系研究科 医学統計学)
 
 
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共通講習(感染症) 第1会場 11月14日(火)15:30-16:30
新型コロナウイルスに関する基礎研究と臨床応用」
  座 長:吉住 朋晴(九州大学大学院 消化器・総合外科)
  演 者:福原 崇介(北海道大学大学院医学院 微生物学免疫学講座病原微生物学)
 

専門医領域講習

     
 
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専門医領域講習  第1会場 11月14日(火)16:40-17:40
アルコールに関する認識改善と世界の流れ(啓発活動の重要性)」
  座 長:大森 孝一(京都大学大学院医学研究科 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学)
 
アルコール飲料による健康障害に関する世界の流れ」
  演 者:武藤  学(京都大学大学院医学研究科 腫瘍薬物治療学)
 
アルコールなどの食道発がん機構とリスク要因の総合的な理解」
  演 者:三森 功士(九州大学病院別府病院 外科)
 

学会臨床研究発表会

     
 
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学会臨床研究発表会  第3会場 11月15日(水)10:00-10:45
 
座 長: 猪原 秀典(大阪大学大学院医学系研究科 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学)
  掛地 吉弘(神戸大学大学院医学研究科 外科学講座 食道胃腸外科学)
 
喉頭・気管外傷例の発生原因と治療に関する全国実態調査」
  演 者:佐藤 文彦(久留米大学医学部 耳鼻咽喉科・頭頸部外科)
 
小児気管切開患者の長期経過に関する全国調査」
  演 者:高野 賢一(札幌医科大学 耳鼻咽喉科)
 
深頸部膿瘍後嚥下障害の全国調査」
  演 者:小川 武則(岐阜大学大学院医学系研究科 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学)
 

”病む人の気持ちを考える”セッション

     
 
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”病む人の気持ちを考える”セッション1  第1会場 11月14日(火)8:40-10:00
 
気管食道科領域のがんサバイバーのHR-QOLを考える」
 
座 長: 丹生 健一(神戸大学大学院医学研究科・医学部 耳鼻咽喉科頭頸部外科学)
  竹内 裕也(浜松医科大学医学部 外科学第二講座)
 
特別発言: 村本 高史(サッポロビール株式会社 人事部)
 
気管食道科領域のがん患者の喪失と再構築の過程と、その付き合う姿勢を考える」
  演 者:白石 恵子(国立病院機構九州がんセンター サイコオンコロジー科)
 
当科における頭頸部癌治療後のリハビリテーションの取り組み」
  演 者:福島 啓文(がん研究会有明病院 頭頸科)
 
肺癌術後のADLを重視した治療選択」
  演 者:武井 秀史(昭和大学医学部外科学講座 呼吸器外科学部門)
 
食道がん術後日常生活症状やQOL評価に対する当院の取り組み」
  演 者:藤田 武郎(国立がん研究センター東病院 食道外科)
 

本学会の対象である3領域の疾患は、呼吸、発声、食物嚥下など生命の根源を脅かすだけでなく、例えば喉頭摘出による声の消失、肺切除など気道系手術による呼吸機能の低下、舌・咽頭や食道の手術や放射線治療による食生活の障害など、一旦治癒したとしても患者や家族の生活自体にも大きな影響を及ぼす。同時に、再発の不安を抱えながらの生活を余儀なくされている患者の生命予後が向上し長期サバイバーも増加してきた今だからこそ、患者や家族の気持ちを考えるという医療者としての基本を見つめ直し深化させ、Health-Related Quality of Life (HR-QOL)やPatient-Reported Outcome (PRO)評価の意義などへの関心を高める契機にしたい。

 
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”病む人の気持ちを考える”セッション2  第2会場 11月14日(火)15:30-16:50
 
気管食道科領域がん患者のHR-QOLの向上を求めたチーム医療」
 
座 長: 花井 信広(愛知県がんセンター 頭頸部外科)
  佐伯 浩司(群馬大学大学院医学系研究科 消化管外科)
 
九州がんセンターにおける気管食道科領域のがんに対する言語聴覚士の関わり」
 
演 者:飛永 宗治( 国立病院機構九州がんセンター リハビリテーション科言語聴覚士)
 
HR-QOLの向上をめざした食道癌術後の体重減少予防」
 
演 者:山下公太郎( 大阪大学大学院医学系研究科外科学講座 消化器外科学)
 
頭頸部癌患者専属栄養管理チームの活動」
  演 者:末廣  篤(京都大学大学院医学研究科 耳鼻咽喉科・頭頸部外科)
 
頭頸部がん患者を多職種で支えるためのチームづくり」
  演 者:田中  圭(長崎医療センター 医療相談支援センター)
 
歯科衛生士として行う支援活動について」
  演 者:長縄 弥生(愛知県がんセンター 頭頸部外科)
 

気管食道科領域に起因する疾患やそれに対する治療の結果として、発声や嚥下の障害、食事通過障害に伴う低栄養状態、呼吸困難や疾病に対する不安感などの患者のHealth-related Quality of Life(HR-QOL)が著しく損なわれる状況も発生する。とくにがん治療においては、診療医が目指すがん治療としての根治性と患者のQOLの確立が相反することも多い。患者満足度を損なわずに治療効果を担保するために、様々な診療科や多職種で構成されるチーム医療の構築が不可欠である。このセッションでは各施設における患者のHR-QOLの向上を目的としたチーム医療の成果や課題点などについて発表・議論していただきたい。

 
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”病む人の気持ちを考える”セッション3  第1会場 11月15日(水)8:30-9:50
 
HR-QOLの向上を目指した気管食道科領域がん患者の全身管理」
 
座 長: 山下  拓(北里大学医学部 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学)
  伊豫田 明(東邦大学外科学講座 呼吸器外科学)
 
重複癌を有する再発転移性甲状腺癌の病勢コントロールの工夫ーカンファレンスの重要性ー」
  演 者:太田 一郎(近畿大学奈良病院 耳鼻咽喉・頭頸部外科)
 
頭頸部悪性腫瘍切除・遊離組織移植術後の回復の質の向上を目指した周術期支援」
  演 者:今井 隆之(宮城県立がんセンター 頭頸部外科)
 
HR-QOLの向上を目指した食道がん手術患者のトータルケアを改めて考える」
  演 者:鍋谷 圭宏(千葉県がんセンター 食道・胃腸外科)
 
食道癌患者の腸内細菌叢の特徴と術前および手術治療による変化」
  演 者:池田 哲夫(福岡歯科大学総合医学講座 外科学分野)
 
高齢者肺癌手術における術前免疫栄養指数の意義と免疫栄養介入研究への展開」
  演 者:庄司 文裕(国立病院機構九州がんセンター 呼吸器腫瘍科)
 

嚥下、呼吸をつかさどる気管食道科領域のがんは、患者の健康関連QOL(HR-QOL)を低下させるとともに、手術や化学放射線療法などは副作用、合併症、後遺症などでHR-QOLに多大な影響を及ぼす。さらに腸管内細菌叢の変化やサルコペニアなどがんに関連した変調もHR-QOLのみならず治療結果に大きな影響をおよぼす。近年、腸内細菌やサルコペニア等に着目した研究が行われる一方で、気管食道科領域のがん患者のHR-QOL向上をめざして、周術期にERASや栄養介入を行うなど様々な試みがなされている。本セッションではHR-QOLに関連した基礎研究、気管食道科領域がんの全身管理の工夫などを発表していただきたい。

 

シンポジウム

     
 
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シンポジウム1  第3会場 11月14日(火)16:50-18:10
頸部食道癌の喉頭温存の現状」
 
座 長: 松浦 一登(国立がん研究センター東病院 頭頸部外科)
  加藤 広行(桐生厚生総合病院 外科)
 
頸部食道癌治療全国調査から見る喉頭温存治療戦略」
  演 者:大野 十央(東京医科歯科大学病院 頭頸部外科)
 
導入化学療法後の化学放射線療法」
  演 者:岩江 信法(兵庫県立がんセンター 頭頸部外科)
 
喉頭温存頸部食道癌手術 頭頸部外科医の立場から」
  演 者:益田 宗幸(国立病院機構九州がんセンター 頭頸科)
 
頸部食道癌における喉頭温存再建手術の現状と未来」
  演 者:門田 英輝(九州大学病院 形成外科)
 
頸部食道癌の全国アンケート調査報告」
  指定発言:加藤 広行(桐生厚生総合病院 外科)
 

胸部食道癌に比較して症例数の少ない、頸部食道癌に対する標準治療は定まっていない。なかでも、喉頭温存に対する戦略は、治療を行う施設の裁量に任されているのが現状である。本シンポジウムでは、頸部食道癌における喉頭温存に対する基本戦略を、導入化学療法、放射線化学療法、手術+再建の立場から検討し、それぞれの適応・問題点を明らかにすることにより、喉頭温存の標準化に向けた足がかりとなるような発表・議論をしていただきたい。

 
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シンポジウム2  第1会場 11月15日(水)14:00-15:20
男女共同参画セッション
:医師として、そして女性としての働き方改革とは?」
 
座 長: 楯谷 一郎(藤田医科大学医学部 耳鼻咽喉科)
  古川まどか(神奈川県立がんセンター 頭頸部外科)
 
男女共同参画の本質とは?~キャリアアップとワークライフバランス問題~」
  演 者:松尾美央子(九州大学病院 耳鼻咽喉・頭頸部外科)
 
医師の働き方改革~女性食道外科医の立場から~」
 
演 者:木村 和恵( 国立病院機構九州がんセンター)
 
女性呼吸器外科医からみたサステナブルな働き方改革」
  演 者:安部 美幸(大分大学医学部 呼吸器外科・乳腺外科)
 

医師国家試験の合格者に占める女性の割合が約3分の1に高まっており、女性医師が、出産や育児といった様々なライフステージに対応して、安心して業務に従事できる環境の整備が求められる。例えば、出産や育児等により離職している女性医師が再就職後も継続して勤務できるように支援し、再就職後もより働きやすい環境の整備を推進するなどである。医師の働き方改革を実現するためには、男女を問わずこれらの議論を進めて認識を共有していくことが不可欠である。このセッションでは、気管食道科領域というハードな世界で活躍する女性医師から、問題点や期待などを発表いただく。

 

ビデオシンポジウム

     
 
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ビデオシンポジウム1  第3会場 11月15日(水)8:30-9:50
 
頸部・上縦隔郭清の基本手技
:必要にして十分、かつ安全な基本手技とは?」
 
座 長: 安松 隆治(近畿大学 耳鼻咽喉・頭頸部外科学)
  亀井  尚(東北大学大学院医学系研究科 消化器外科学)
 
肺癌における胸腔鏡下上縦隔郭清」
  演 者:岡本 龍郎(国立病院機構 別府医療センター)
 
ラーニングカーブからみるロボット支援肺悪性腫瘍手術における右側上縦郭リンパ節郭清」
  演 者:竹中 朋祐(九州大学病院 呼吸器外科)
 
頸部からの上縦隔郭清 術野展開のコツ」
  演 者:益田 宗幸(国立病院機構九州がんセンター 頭頸科)
 
縦隔気管孔症例に対する術後合併症予防対策」
  演 者:藤井  隆(大阪国際がんセンター 頭頸部外科)
 

最近の鏡視下手術の拡大視画像に基づいた手術の普及により、以前に比べ精細な手術解剖を認識できるようになりその手技も大きく変わりつつある。一方で変わらない安全な基本手技もある。このセッションでは、各領域のがんに対する根治性と安全性を担保した頸部・上縦隔郭清の基本手技を理解していただくために企画した。エキスパートの手術手技と解説から、必要にして十分、かつ安全な基本手技を議論していただきたい。

 
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ビデオシンポジウム2  第2会場 11月15日(水)15:10-16:30
 
鏡視下手術のピットフォール
:安全な手術のために知っておきたいピットフォール」
 
座 長: 折舘 伸彦(横浜市立大学医学部 耳鼻咽喉科・頭頸部外科)
  渡邊 雅之(がん研有明病院 消化器外科)
 
食道癌に対する低侵襲手術の標準化
―安全な手術を施行するためのピットフォールー」
  演 者:川久保博文(慶應義塾大学医学部 一般消化器外科)
 
前方視野法によるRATS肺葉切除の安全性評価」
  演 者:山崎 宏司(九州医療センター 呼吸器外科)
 
咽喉頭癌に対する経口的鏡視下手術のピットフォール及びその適応と限界」
  演 者:杉本 太郎(がん・感染症センター都立駒込病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科)
 
咽喉頭癌に対するロボット支援下手術を安全に行うために」
  演 者:佐野 大佑(横浜市立大学医学部 耳鼻咽喉科・頭頸部外科)
 
ダビンチサージカルシステムSPによる経口的ロボット支援手術」
  演 者:楯谷 一郎(藤田医科大学医学部 耳鼻咽喉科)
 

鏡視下手術およびロボット支援下手術の普及は目覚ましく、その拡大視効果により、より精細な手術解剖の認識が得られるようになった。いままで認識のできなかったものが認識可能となり、リンパ節郭清の範囲、メルクマールとなる解剖認識、術後合併症軽減に役立っている。このセッションでは頭頚部、食道、肺の各領域での鏡視下手術およびロボット支援下手術における安全な手術手技に対する工夫や知っておきたいピットフォールを解説していただきたい。

 

パネルディスカッション

     
 
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パネルディスカッション1  第2会場 11月14日(火)10:10-11:30
 
気管食道科領域の免疫治療最前線:適切なバイオマーカーは何か?」
 
座 長: 近松 一朗(群馬大学大学院医学系研究科 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学)
  真庭 謙昌(神戸大学大学院医学系研究科 呼吸器外科)
 
頭頸部癌の免疫療法効果と関わる臨床・免疫・遺伝子変異特性」
  演 者:辻川 敬裕(京都府立医科大学 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学)
 
頭頸部癌患者におけるニボルマブの治療効果予測因子の同定」
  演 者:藤  賢史(国立病院機構九州がんセンター 頭頸科)
 
肺がん周術期がん免疫治療の現状とバイオマーカー」
  演 者:須田 健一(近畿大学医学部 外科呼吸器外科)
 
切除不能・再発食道癌に対する一次治療としての免疫療法における早期腫瘍効果」
  演 者:篠原  元(がん・感染症センター都立駒込病院 食道外科)
 
切除不能進行・再発食道癌に対する免疫チェックポイント阻害薬の治療成績と検討」
  演 者:小澄 敬祐(熊本大学病院 消化器外科)
 
食道癌における治療介在による腫瘍微小環境リモデリング」
  基調講演:河野 浩二 (福島県立医科大学 消化管外科学講座)
 

抗PD-1抗体や抗PD-L1抗体に代表されるような免疫チェックポイント阻害剤を中心とした癌免疫療法は癌治療においてその地位を確立したと言ってもよい。様々な大規模臨床試験の結果から、癌免疫療法は本邦においても様々な癌種に保険承認されており、気管食道領域においてもその有効性が確認されている。しかしながら医療経済の逼迫や重篤な免疫関連有害事象を引き起こす可能性も孕んでおり、その使用はより適正・適切でありたいが、現時点で癌免疫療法の最適な効果予測因子はいまだ明確にされていない。ここでは最新の研究や最前線の診療を踏まえて適切なバイオマーカーは何か?を論じていただきたい。

 
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パネルディスカッション2  第2会場 11月15日(水)10:00-11:20
 
高齢者のがん医療:これからの高齢者のがん治療に求められること」
 
座 長: 古川 欣也(同愛記念病院 呼吸器外科)
  朝蔭 孝宏(東京医科歯科大学 頭頸部外科)
 
高齢がん患者の個別化医療~高齢者評価の必要性」
  基調講演:西嶋 智洋(国立病院機構九州がんセンター 老年腫瘍科)
 
後期高齢者に対する頭頸部癌再建手術における高齢者機能評価の有用性」
  演 者:岡野  渉(国立がん研究センター東病院 頭頸部外科)
 
食道癌診療における高齢者のリスク評価および治療強度調整の試み」
  演 者:中島雄一郎(九州大学大学院 消化器・総合外科)
 
高齢がん患者の治療における支援システムの整備」
  演 者:岩井美世子(一宮研伸大学 看護学部)
 
高齢者医療に資する新しい低侵襲治療の開発」
  演 者:臼田 実男(日本医科大学)
 
高齢者に対する低侵襲食道亜全摘術の安全性の検討」
  演 者:坊岡 英祐(浜松医科大学 外科学第二講座)
 

高齢者の増加に伴い、気管食道科領域での高齢がん患者は今後も増加することが想定される。高齢者はさまざまな基礎疾患や併存症を有しており、標準的治療の適応を悩む場面にしばしば遭遇するが、既存の各種の診療ガイドラインには高齢者の定義や高齢者に対する治療への忍容性の評価、治療強度決定の判断基準については明記されていないのが現状である。このセッションでは、75歳以上の高齢者に対するがん治療の安全性と有効性の両立を目指した取り組みや工夫について発表・議論していただきたい。

 
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パネルディスカッション3  第1会場 11月15日(水)15:40-16:30
 
気管食道科領域の免疫・アレルギー診療の最前線」
 
座 長: 藤枝 重治(福井大学医学部 耳鼻咽喉科・頭頸部外科)
  權  寧博(日本大学医学部 内科学系呼吸器内科)
 
難治性上気道炎症性疾患に対する生物学的製剤治療
-最適で安全な使用を目指して-」
  演 者:洲崎 勲夫(昭和大学医学部 耳鼻咽喉科頭頸部外科学)
 
上気道type 2炎症性疾患の特徴と下気道との関連」
  演 者:意元 義政(福井大学医学部 耳鼻咽喉科・頭頸部外科)
 
高齢者肺癌に対するがん薬物療法における薬剤性肺障害の発症予測としてのCT画像定量解析の有用性」
  演 者:清水 哲男(日本大学医学部 内科学系呼吸器内科学)
 

気管食道領域のアレルギー性疾患として、アレルギー性鼻炎、気管支喘息、過敏性肺炎などがある。近年のアレルギーに関する基礎的研究をベースとして、局所治療薬、ステロイド療法、抗アレルギー薬、分子標的薬など、多様な治療薬・治療法が開発されてきた。一方で、これらの治療をどの段階でどのように役立てて行くべきかに関しては、議論の余地がある。近年のアレルギー疾患診療に関する新たな研究や最前線の診療に関してディスカッションして頂きたい。

 

ワークショップ

     
 
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ワークショップ1  第3会場 11月14日(火)10:10-11:30
 
最新の嚥下研究と診療」
 
座 長: 藤本 保志(愛知医科大学 耳鼻咽喉科・頭頸部外科)
  兵頭 政光(高知大学医学部 耳鼻咽喉科・頭頸部外科)
 
嚥下機能解明および嚥下診療への応用にむけた動物実験による電気生理研究」
  演 者:杉山庸一郎(京都府立医科大学 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学)
 
神経‐免疫系を介した頭頸部癌化学放射線治療に伴う嚥下関連筋線維化予防の基礎研究」
  演 者:熊井 良彦(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 耳鼻咽喉科頭頸部外科)
 
広島大学病院耳鼻咽喉科における嚥下研究について」
  演 者:濱本 隆夫(広島大学病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科)
 
高解像度内圧測定検査を用いた胸部食道癌手術後の嚥下機能の検討」
  演 者:小関  健(東北大学病院 総合外科)
 
「効率」的な嚥下能力とは」
  演 者:田中加緒里(愛媛大学医学部 耳鼻咽喉科頭頸部外科)
 

咽喉頭および連続する気管・食道領域に発生する疾患とその治療により嚥下機能は大きなダメージを受ける可能性があるのみならず、加齢に伴う機能低下も大きな問題となっている。様々な治療やリハビリテーションの方法が開発されているが、本セッションでは、基礎から臨床におよぶ広い範囲での嚥下機能に関する最新の研究成果について発表・議論していただきたい。

 
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ワークショップ2  第2会場 11月14日(火)16:50-18:10
 
気管食道科領域の表在癌・多重癌を考える
:発がんのメカニズムを考えた診療のあり方は?」
 
座 長: 中島 寅彦(国立病院機構九州医療センター 耳鼻咽喉科頭頸部外科)
  大上 研二(東海大学医学部 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 )
 
気管食道領域の多重癌のリスクファクターと治療戦略」」
  基調講演:森田  勝(国立病院機構九州がんセンター 消化器外科)
 
喉頭癌における重複癌についての検討」
  演 者:中西 庸介(金沢大学医薬保健研究域医学系 耳鼻咽喉科・頭頸部外科)
 
恵佑会札幌病院における頭頸部表在癌の診断と治療」
  演 者:渡邉 昭仁(恵佑会札幌病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科)
 
食道癌患者における多発・多重癌対策としての新しい内視鏡診療の開発」
  演 者:矢野 友規(国立がん研究センター東病院 消化管内視鏡科)
 
頭頚部・食道癌に対する咽頭喉頭食道全摘術の治療成績の検討」
  演 者:岩槻 政晃(熊本大学医学部 消化器外科)
 
咽頭喉頭(頸部食道)摘出術後の胸部食道癌に対する至適術式:McKeown vs Ivor-Lewis esophagectomy」
  演 者:栗山 健吾(がん研究会有明病院 食道外科)
 

気管食道領域では扁平上皮癌が同時性、異時性に高頻度に多発するとともに、多重癌には表在癌や“前癌病変”を伴うことも多い。1953年にSlaughterが頭頸部における“Field cancerization”の概念を提唱したのち脚光を浴び、様々な研究がなされてきた。とくに飲酒と代謝酵素の遺伝子多型をはじめとしたリスクファクターも明らかになり、発癌に関する分子生物学的な研究もなされている。臨床では多重癌症例における二次癌のスクリーニング、早期治療は重要である。本セッションでは、気管食道領域の表在癌・多重癌に着目し、発がんメカニズム、それにもとづく予防、スクリーニング、根治性と機能温存を重視した治療などを発表していただきたい。

 
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ワークショップ3  第2会場 11月15日(水)8:30-9:50
 
気管食道科領域の基礎研究」
 
座 長: 吉崎 智一(金沢大学医薬保健研究域医学系 耳鼻咽喉科・頭頸部外科)
  鈴木 弘行(福島県立医科大学 呼吸器外科)
 
ウイルス感染症と気道疾患:COVID-19と喉頭乳頭腫」
  演 者:上羽 瑠美(東京大学摂食嚥下センター 耳鼻咽喉科・頭頸部外科)
 
上気道粘膜におけるSARS-CoV-2感染と傍神経感染」
  演 者:大森 裕文(国立病院機構九州がんセンター 頭頸科)
 
食道癌と腸内細菌叢:Fusobacterium nucleatumの存在意義」
  演 者:馬場 祥史(熊本大学医学部 消化器外科)
 
食道周囲密性結合織についての組織発生学的研究」
  演 者:東海林 裕(東京都立豊島病院 外科)
 
再発性呼吸器乳頭腫症の3次元培養モデルの作成」
  演 者:甲能 武幸(慶應義塾大学 耳鼻咽喉科)
 
肺癌周術期治療におけるバイオマーカー研究」
  演 者:小副川 敦(大分大学医学部 呼吸器・乳腺外科)
 

食道を中心とした消化器領域・頭頚部領域・呼吸器領域を対象とした基礎研究においては、感染症・アレルギー・嚥下あるいは再生医療・悪性腫瘍などの幅広いテーマが存在する。ここでは気管食道科領域におけるBasic研究からTranslational研究まで最新の研究や知見を発表・議論していただきたい。

 
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ワークショップ4  第3会場 11月15日(水)15:10-16:30
 
食道・気道異物治療の最前線」
 
座 長: 鈴木 幹男(琉球大学医学部 耳鼻咽喉・頭頸部外科)
  平林 秀樹(獨協医科大学 耳鼻咽喉・頭頸部外科学教室)
 
全身麻酔下手術を要した咽喉頭異物症例の検討」
  演 者:齊藤 沖真(川崎医科大学 耳鼻咽喉・頭頸部外科学)
 
最近の気管食道異物事情-口腔内補綴物を中心に-」
  演 者:真栄田裕行(琉球大学医学部 耳鼻咽喉・頭頸部外科)
 
手術を施行した有鈎義歯誤飲による食道入口部異物症例の検討」
  演 者:定永 倫明(済生会福岡総合病院 外科)
 
宮城県における小児気道異物と咽頭・食道魚骨異物の現状」
  演 者:鈴木  淳(東北大学大学院医学系研究科・医学部 耳鼻咽喉科・頭頸部外科)
 
食道・気道異物治療」
  演 者:折田 頼尚(熊本大学医学部 耳鼻咽喉科)
 

気管食道科学会において気道食道異物の取り扱いは歴史的にも重要なテーマであり、2015年には本学会から気道食道異物摘出マニュアルが刊行されている。その後の社会情勢の変化・医療技術の進化にともない、異物の種類・診断・摘出方法にも変化が起こっていることが予想される。本ワークショップは、気道食道異物摘出の現状把握と知識のアップデートとなるような発表と議論をしていただきたい。

 

スポンサードセミナー

     
 
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スポンサードセミナー  第4会場 11月14日(火)15:30-16:20
ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)-保険適応から3年を経過して-」
  座 長:益田 宗幸(国立病院機構九州がんセンター頭頸科)
 
演 者:粟飯原輝人( 大阪医科薬科大学関西 BNCT 共同医療センター/
大阪医科薬科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科)
  共 催:ステラファーマ株式会社
 

ランチョンセミナー

     
 
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ランチョンセミナー1  第2会場 11月14日(火)12:20-13:10
再発・転移頭頸部癌に対するICIの治療選択とマネジメントを考える」
  座 長:大上 研二(東海大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科)
 
実臨床経験から、頭頸部がんにおけるICI治療のCQを考える」
  演 者:上田  勉(広島大学大学院医系科学研究科耳鼻咽喉科・頭頸部外科)
 
ICI治療時に押さえておきたい、診療連携のポイントとtips」
  演 者:岡野  晋(国立がん研究センター東病院頭頸部内科)
  共 催:MSD株式会社
 
 
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ランチョンセミナー2  第3会場 11月14日(火)12:20-13:10
食道癌の集学的治療~外科医の役割は~」
  座 長:馬場 秀夫(熊本大学大学院生命科学研究部消化器外科学講座)
  演 者:渡邊 雅之(がん研究会有明病院食道外科)
  共 催:日本化薬株式会社
 
 
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ランチョンセミナー3 第4会場 11月14日(火)12:20-13:10
呼吸器外科領域における縮小手術・低侵襲手術のupdate」
  座 長:庄司 文裕(国立病院機構九州がんセンター呼吸器腫瘍科)
 
RATSとユニポートで挑む困難症例」
  演 者:佐藤 寿彦(福岡大学医学部呼吸器・乳腺内分泌・小児外科)
 
RATS前方視野法のsustainabilityを目指して」
  演 者:山﨑 宏司(国立病院機構九州医療センター呼吸器外科)
  共 催:ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社
 
 
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ランチョンセミナー4  第2会場 11月15日(水)12:10-13:00
食道がん治療の最前線 ~経験を踏まえた治療戦略~」
  座 長:掛地 吉弘(神戸大学大学院医学研究科外科学講座食道胃腸外科学分野)
  演 者:白川 靖博(地方独立行政法人広島市立病院機構広島市立広島市民病院外科)
  共 催:ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社 / 小野薬品工業株式会社
 
 
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ランチョンセミナー5  第3会場 11月15日(水)12:10-13:00
実臨床から考えるレンバチニブの投与工夫
~治療効果を最大限に発揮するために~」
  座 長:藤  賢史(国立病院機構九州がんセンター頭頸科)
  演 者:北村 守正(金沢医科大学頭頸部外科学)
  共 催:エーザイ株式会社
 
 
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ランチョンセミナー6  第4会場 11月15日(水)12:10-13:00
頭頸部がん治療におけるサポーティブケア ~栄養療法の可能性~」
  座 長:平野  滋(京都府立医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科)
  演 者:益田 宗幸(国立病院機構九州がんセンター頭頸科)
  共 催:アボットジャパン合同会社
 

イブニングセミナー

     
 
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イブニングセミナー  第4会場 11月14日(火)17:20-18:10
Trans Oral Robotic Surgery 現在と未来」
  座 長:折舘 伸彦(横浜市立大学医学部耳鼻咽喉科頭頸部外科)
 
演 者:藤原 和典( 鳥取大学医学部耳鼻咽喉・頭頸部外科)
  共 催:インテュイティブサージカル合同会社
 
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