ご挨拶

山下 敏彦

2016年9月16日~18日に札幌市において、第42回日本整形外科スポーツ医学会を開催させていただきます。1989年に石井清一教授が第15回本学会を主催して以来、27年ぶりに札幌医科大学整形外科学教室が再び担当させていただくことを大変光栄に存じます。

2016年8月5日~21日にはリオデジャネイロで夏季オリンピックが開催されます。本学術集会は、オリンピックの興奮冷めやらない中での開催となります。そして、いよいよ2020年の東京オリンピックが4年後に迫り、一気に日本中のオリンピック熱が高まっていくものと思われます。また、2年後には韓国平昌(ピョンチャン)での冬季オリンピックが控えています。

このような状況を踏まえ、学術集会のテーマを、「From Rio to Tokyo: the mission of JOSSM」とさせていただきました。東京そしてそれに先立つ平昌のオリンピック・パラリンピックに向けて、スポーツ医学的な問題点・課題を検討するとともに、JOSSM(日本整形外科スポーツ医学会)とその会員に期待されていること、求められていることは何かを考え、それに対して行動を起こしていく契機としたいと考えます。

特別講演として、内閣官房参与で、2020年オリンピック・パラリンピック東京大会推進室長の平田竹男先生(早稲田大学スポーツ科学部教授)に、大会準備の中枢におられる立場からのご講演を頂きます。また、オリンピック、パラリンピック関連のシンポジウム、パネルディスカッションを企画しています。

海外からの講演ゲストとして、AOSSM(米国整形外科スポーツ医学会)プレジデントのDr. Allen Anderson(Tennessee Orthopaedic Alliance)、2012年のOrthopaedic Research Society会長のDr. Theodore Miclau(Orthopaedic Trauma Institute, UCSF)、股関節鏡視下手術の権威 Dr. Dean Matsuda(DISC Sports & Spine Center)をお招きします。

「スポーツの秋」「学問の秋」「食欲の秋」、そのいずれについても9月の札幌には最適な気候と環境が用意されています。学会最終日の翌日は祭日となっています。ぜひ、ゆっくりと秋の札幌そして北海道を満喫していただければ幸いです。

多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。

第42回日本整形外科スポーツ医学会学術集会

会長 山下 敏彦

札幌医科大学医学部 整形外科学講座