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第29回日本臨床内科医学会
学会長 河北 誠
(特定医療法人 萬生会 理事長)
 第29回日本臨床内科医学会は、平成27年10月11日(日)、12日(月・祝)、熊本市で開催いたします。伝統ある本学会を主宰することは私どもも非常に光栄に存じています。熊本市の中心部に位置するホテル日航熊本を会場として、「内科臨床:明日への道標」をメインテーマにさまざまな領域での特別講演、シンポジウム、教育講演、ワークショップ、セミナー等を企画しております。特別講演は京都大学iPS細胞研究所副所長の中畑龍俊教授にお願いして、iPS細胞を用いたいろいろな疾患の病態解析や臨床応用に向けた研究の現状をお話しいただきます。また、農協職員から農業研修生として渡米後学問に目覚め、ネブラスカ大学を卒業、さらにハーバード大学大学院政治経済学博士課程を修了、東大法学部教授を経て熊本県知事にという異色の経歴を持ち、「くまモン」の生みの親でもある蒲島郁夫氏および京都大学中退後レッスンプロゴルファーとして「坂田ジュニアゴルフ塾」を主宰、多くのトッププロを育てた坂田信弘氏にも講演をお願いしています。

 現在、わが国は世界に類をみないスピードで超高齢化社会へと向かっており、必要な社会保障費は増大する一方です。限られた社会資源をどのように分配し、国民の健康福祉を維持していくのか大きな課題です。医療機関の機能分化・強化と連携をはかり、在宅医療への流れを加速させようという方向性を明確にした平成26年度の診療報酬改定は、ある意味やむを得ないものかもしれません。日臨内の先生方はいずれも地域医療の第一線に立つスペシャリストであり、このような時代こそ先頭に立って在宅医療を含む地域完結型の医療提供体制を進め、地域包括ケアシステムの構築に活躍すべき集団と考えます。これらの問題を含め、熊本での会がさまざまな角度から医療の現在と将来について語り合える場になれば幸いです。

 熊本県は九州のほぼ中央に位置し、熊本市は人口74万余を有して東に阿蘇山、西に有明海、いずれも一時間で到達でき、自然に恵まれ、海山の幸も豊富です。とくに熊本市の上水道は全て阿蘇の伏流水をくみ上げて提供されており、蛇口をひねれば簡単にミネラルウォーターが飲めるというのが市民の自慢です。会場に近い熊本城は加藤清正により築城され、天下の三名城の一つにも選ばれていますが、築城から270年後の西南戦争において、西郷軍の猛攻に耐えて落城しなかったことでその真価が改めて認識されました。また宝暦6(1756)年、肥後熊本藩第6代藩主細川重賢公が創立した医育寮「再春館」は日本の公的医学教育の始まりとされます。明治3年「熊本医学校」となりましたが、のちに東京医学校(現東京大学)に進み、世界で初めて破傷風の血清療法を開発し、ペスト菌の発見者、慶応義塾大学医学部や日本医師会の創立者でもある北里柴三郎博士は本県出身で、この医学校で初期教育を受けました。

 熊本の夏は酷暑として知られていますが、秋は気候も爽やかです。熊本の海山の幸を楽しみながら日ごろの疲れを癒せる会として、ゆったりとした時間を過ごしていただければと思います。多くの皆様のご来熊を心よりお待ちいたします。
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