日本在宅静脈経腸栄養研究会学術集会

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御挨拶

第13回
日本在宅静脈経腸栄養研究会
学術集会会長
東京医療保健大学 医療栄養学科
小西 敏郎

このたび第13回日本在宅静脈経腸栄養研究会学術集会を平成28年10月15日(土)に東京・日本教育会館にて開催させていただきます。本研究会は、日本在宅静脈栄養研究会と日本在宅経腸栄養研究会が一緒になって、平成16年に発足した、永い歴史のある研究会です。在宅における静脈経腸栄養の基礎的ならびに臨床研究の進歩、知識の交流、および普及に貢献することを目的としており、今後ますます発展が求められている分野の研究会であります。

超高齢社会をむかえた我が国は、在宅や地域での医療・介護を重視する政策へと転換が進められています。しかし現実には多くの問題があり、在宅医療はまだまだ整備されていないのが現状です。在宅での医療・介護の充実を多くの患者さんや高齢者の方、そしてご家族が望んでいます。したがって、在宅での静脈栄養や経腸栄養による栄養管理はますます重要となっており、このような状況で毎年本研究会が開かれる意義は極めて大きいといえます。

私自身は、現在、管理栄養士養成施設で教鞭をとっていますが、在宅での栄養管理において管理栄養士の役割もますます重要となっていくでしょう。本研究会に医師、看護師、薬剤師、作業療法士、介護士、ソーシャルワーカーなどの方々に、さらに栄養士も加わって、多くの職種の皆さんにご参加いただき、専門性を越えて活発にご議論いただくことを願って企画しました。

今回の研究会では、一般演題として全国のさまざまな職種の方々から11題の応募がありました。最初に、パネルディスカッションとして「在宅栄養の地域連携を進めるために」をテーマに取り上げ、小山諭先生に基調講演をお願いしました。ランチョンセミナーには大村健二先生に「長期在宅栄養管理の問題点 -必須脂肪酸と微量栄養素を中心に-」をご講演いただき、教育講演として「在宅栄養療法に関する感染の諸対策」について、感染がご専門の高山義浩、黒須一見 両先生にご講演いただきます。

そして特別講演には宗教史学者であり、倫理学者でもある上智大学グリーフケア研究所長 島薗進先生(東京大学名誉教授)に「在宅医療とスピリチュアルケア」のご講演をお願いしました。多少難解な内容になるかもしれませんので、私と一緒に司会していただく中井美穂アナウンサーが皆さんにわかりやすいように質問してくださいます。

どうぞ多くの皆さんにご参加いただき、活発にご議論いただきたくよろしくお願い申し上げます。