第39回日本心臓移植研究会学術集会(The 39th Annual Scientific Meeting of the Japanese Society for Heart Transplantation)

ご挨拶

  • 第39回日本心臓移植研究会学術集会
  • 会長松宮 護郎
  • 千葉大学医学部附属病院 心臓血管外科 教授
会長:松宮 護郎 写真

この度、第39回日本心臓移植研究会を2020年10月16日に開催させていただくことになりました。

まず初めに、今般の新型コロナウィルス感染症の影響に伴う本研究会の開催形態の変更についてのお知らせをさせていただきます。

緊急事態宣言が解除され、徐々に通常の生活に戻っていけることを心から願っておりますが、一方で感染再拡大も懸念され、引き続き十分な注意が必要な状況かと存じます。全国各地で、対応にご尽力されているすべての医療関係者の皆様に心より敬意を表します。このような状況下で、本年の日本心臓移植研究会の開催形態について代表幹事をはじめとする役員の皆様と相談させていただきました。その結果、感染第2波も懸念されている現状におきまして、多くの皆様に会場に集まっていただくのは困難である可能性が高いことを考慮し、同日にWEB 開催にするのが妥当ではないかとの結論に至りました。本会では活発な議論が伝統であり、実際に会場にお集まりいただき議論ができないことは大変残念ではありますが、WEBを通じてなるべく多くの皆様にon timeで議論に参加していただけるようなシステムを考慮中です。

研究会テーマにつきましては、「COVID-19流行下における心臓移植」についてシンポジウムを行いたいと考えております。各心臓移植実施施設、日本臓器移植ネットワークなどから現状を報告いただいて情報共有を行い、今後の第2波が現実になった時、どう対応するべきか今後の対策についても議論したいと思います。さらに、わが国でも臓器分配システム、特に優先順位の変更につき議論が始まっておりますが、アメリカでのシステム変更とその影響について海外から報告いただき、今後のわが国での方向性につき議論を深めたいと存じます。

また世界で最も深刻なドナー不足に悩むわが国においても検討すべき重要なテーマである「心停止下ドナーからの心臓移植」について、世界で最も経験豊富なオーストラリアSt. Vincentセントビンセント病院のPaul Jantz先生による特別講演を予定しております。

その他、日本移植学会認定医、臓器移植コーディネーターの資格認定ポイントが得られる教育セッションも従来通り行いたいと考えております。一方で、一般演題セッションについては、on timeでのディスカッションが十分には行えない可能性が高く、今回は演題募集を行わない方針とさせていただきたいと存じます。

何卒多くの皆様のご参加をお待ちしております。何卒宜しくお願い致します。