会長挨拶

第50回日本IVR学会総会
会長 谷川 昇
(関西医科大学 放射線科学講座 教授)

会長 谷川昇

 この度、第50回日本IVR学会総会を大阪にて開催させていただくことになり、教室員一同力を合わせて有意義な会になるよう準備してまいりました。

 当初は大阪での現地開催とWeb併用によるハイブリッド方式での開催を予定しておりましたが、新型コロナウイルス感染症の急速な蔓延により緊急事態宣言が発出されたため、参加予定の皆様の健康と安全を最優先し、現地での開催は中止し完全Web開催へと変更いたしました。それに伴い、当初に予定していた各種セミナーの変更、展示や企画の中止を余儀なくされました。

 本大会の完全Web開催は、現地開催に最も近い形式のLIVE配信を一部のセッションを除きほぼすべてのセッションで行い、かつ、後日のオンデマンド配信を予定しています。

 私が放射線科に入局した頃はまさしくIVRの黎明期から発展期にあたり、ステントを代表とする新たなデバイスが日々開発され、動物実験を経て臨床応用されていました。IVR学会はいつも新たなテーマにこと欠くことがなく新鮮な気持ちにさせてくれました。私にとってIVRのすべてが輝いて見えました。その輝きは現在まで持続し、これからも輝き続けると確信しています。その輝きを将来も継続するため、現在行われているIVR手技のエビデンスの構築、新たな治療法、デバイスの開発、そしてこれからの医療に対応できるように幅広い見地からIVRを考える必要があるものと感じています。開催形態は変更となりますが、今回の大会が50回目の節目に当たることもあり、本邦のIVRをけん引されてきた諸先輩方の努力と成果に敬意を表し、数々の業績を次世代のIVRistとともに振り返り、さらにはIVRの輝ける将来を予見できる会となることと確信しています。

 コロナ禍での完全Web開催となりますが、皆様方とWeb上でお会いできることを願っています。