第38回日本呼吸器内視鏡学会学術集会
会長 池田 徳彦
(東京医科大学 呼吸器・甲状腺外科学分野 主任教授)
第38回日本呼吸器内視鏡学会学術集会開催にあたって
この度第38回日本呼吸器内視鏡学会学術集会を2015年 6月11日(木)、12日(金)に開催させていただくこととなり、誠に光栄に存じます。
学術集会のテーマを「呼吸器内視鏡学の革新:世界と未来への発信」とさせていただきました。現在までの呼吸器内視鏡領域の大きな進歩としては、軟性鏡の開発から始まり、早期癌に対する内視鏡治療、電子スコープの開発、超音波内視鏡や強調画像診断、胸腔鏡手術など、先達の偉大な業績に感服する次第です。日常の真摯な努力が結実して、まさに世界と未来に向かって発信されたことも強く認識しなければなりません。
本学術集会では呼吸器疾患における基礎医学、臨床医学(診断、治療)、医工連携を網羅いたします。標準的内容から最先端の医学・工学までを参加する医師、看護師、薬剤師、技術者、学生などに浸透するよう効率的なプログラムを作成する所存でおります。日常診療レベルの向上、研究面でのヒント、新たな指導法の習得などを集中して学べる2日間にいたします。
そのためには国内外のゲストによる招請講演や教育講演なども設定し、有意義な生涯教育の機会となります様、全力を尽くしたいと思っております。
特に肺癌領域では、呼吸器内視鏡を用いて個別化治療や低侵襲治療を更に推進することを大きな責務と感じております。
演者から聴衆への知識伝達だけでなく、基礎と臨床、医学と工学など横断的な議論や対話を通して、価値のある時間をご提供できることをお約束し、多数の皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。