日本総合健診医学会第44回大会

ご挨拶

日本総合健診医学会第44回大会
大会長 増田 勝紀
(聖路加国際大学 聖路加国際病院附属クリニック
予防医療センター長)

日本総合健診医学会第44回大会を、2016年(平成28年)1月29日(金)・30日(土)、京王プラザホテル(東京都新宿区)にて開催いたします。

日本総合健診医学会は、昭和48年に第1回大会が東京で開催されて以来、予防医学の学術団体として発展してきております。今回の大会テーマは、「受診者と共に創る 真のQOL」といたしました。帰するところ、総合健診の目的は、病気の発生予防をめざす「一次予防」、病気の早期発見と早期治療をめざす「二次予防」、そして、病気であったとしても、その悪化を防ぎ、社会生活を全うできることをめざす「三次予防」であります。この三つの予防の何れの状況においても、自分に合った「真のQOL」を、受診者と医療者が共に創りあげていく、そういった総合健診のあり方を考えていきたいと思います。医療者が個々の受診者に対し、最適な健診計画を立て、生活習慣に関する情報提供を行い、生活の質を最大限に引き上げることが重要だと考えます。さらに、健診未受診者や将来の受診者となる若年層を視野に入れた地域健康推進の取り組みも課題と考えております。

私は消化器内視鏡の専門医の立場から、疾病を早期に発見することの重要性を痛感してきました。そして、疾病に罹患すること自体を防ぐことが尚且つ重要と考えております。その為には総合健診の受診を検証し、評価する必要があります。その上で、健康とそれを支える環境を、受診者が主体となり医療者と共に創るといった、現代社会に調和した総合健診のあり方を提案したいと考え、副題を「方法としての総合健診」としました。

本大会では次の論点で総合健診を考えていきます。即ち、①精度管理されたデータを用いた「総合健診のエビデンス」を如何に考えていくか、②仕事と生活の調和を目指す「ワーク・ライフ・バランス」の観点を如何に捉えていくか、③市民が主人公となる総合健診を如何に構築するか、以上の3点としました。特別講演、教育講演、シンポジウム、ワークショップ、共催セミナーには、斯界の第一人者の先生をお招きし、双方向性の参加型学会を志向し、会員皆様の学びの場を創出いたします。

東京の副都心新宿でお会いできますことを楽しみにしております。

【大会事務局】
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聖路加国際病院附属クリニック
予防医療センター
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