会長挨拶
第8回
日本静脈経腸栄養学会
首都圏支部会学術集会
会長 小西 敏郎
東京医療保健大学
医療栄養学科
第8回日本静脈経腸栄養学会首都圏支部会学術集会を2016年5月28日(土)に東京・一ツ橋ホールにて開催させていただきます。東京都と神奈川県で熱心にNST活動に取り組まれている多くの方々にお集まりいただきたいと思います。
いまや超高齢社会をむかえた我が国の医療は、在宅や地域での医療・ケアを重視する政策へと転換が求められています。平均寿命よりは健康寿命を延ばす必要があります。急性期の重症患者の治療や再発予防の治療は限界にきているともいえます。これからは疾病の一次予防・二次予防が重要で、高齢者に多い「がん、生活習慣病、認知症」などの疾患についても、治療するだけでなく予防するために、食事・栄養・教育の工夫が重要となっています。NST活動においても、入院患者の栄養管理だけでは十分ではありません。
このような背景のもと、多くの病院ではチーム医療に取り組むための院内の横断的な活動が重視されています。NST活動も重要で、活発にNSTが活動している病院が選ばれる時代になりつつあります。そのなかで栄養面に関してリーダーシップを十分に発揮できる管理栄養士の活躍が求められています。当大学では「新しい時代の医療現場のニーズに応えられる管理栄養士」の育成を目指しています。
そこで、今回の学術集会のテーマを「選ばれる病院となるためのNST活動―応えられる管理栄養士の育成を目指してー」といたしました。どうぞ栄養士・管理栄養士、医師、看護師、薬剤師、診療情報管理士、と広い領域の多くの方々が、本学術集会にご参加して、これからのNST活動や栄養管理・栄養指導のあり方についてご議論いただけますようお願い申し上げます。