会長挨拶

この度、第64回日本不整脈心電学会学術大会(Japanese Heart Rhythm Society ; JHRS2017)の大会長のお役を仰せつかりました。2017年9月14日(木)から17日(日)、パシフィコ横浜で開催いたします。今回は第10回アジア太平洋不整脈学会学術集会〔Asia Pacific Heart Rhythm Society ; APHRS2017(奥村 謙大会長:済生会熊本病院)〕との合同開催となり、例年より一段と大規模かつ国際色豊かな学術集会となります。

日本不整脈心電学会は、日本不整脈学会と日本心電学会の統合により2015年5月に設立されました。統合に際して、不整脈学及び心電学分野の研究、啓発、人材育成を通じて不整脈疾患の診断、治療、予防法の向上を図り、我が国の医療の発展、ひいては国民の健康の増進に寄与することを目的とし、統合後初の学術大会は2016年7月に開催され、成功裡に終了いたしました。

2017年9月に横浜で開催する合同学術大会は、“Shaping Together the Brilliant Future of JHRS”“Advancing Together in Heart Rhythm”をそれぞれのスローガンに掲げております。アジア諸国で共に不整脈領域において大いなる発展を遂げることを祈念し、またさらに高度化してきた不整脈診療では多職種が一つの目標に向かって専門職能を結集することが、従来以上に必要になってくる状況を鑑み、さらなるチーム医療推進をテーマとして学会運営にあたる所存です。

今回の合同開催は、基礎研究の最先端から、薬物療法や突然死の診断・治療、並びに最先端技術・機器の導入によるカテーテル・アブレーション、植込み型デバイスの進歩と新たな展開などの知識・技術を、広く日本国内を含めたアジア太平洋地域へ普及することを目的としております。具体的には、特別講演・シンポジウム、一般講演(口述・ポスター発表)、さらに臨床工学技士・臨床検査技師・看護師などのメディカルプロフェッショナルを対象に含めた種々の教育トレーニングプログラムを企画しております。また、学会期間中には医療機器その他の展示も実施致します。

不整脈部門における国内最高峰の学会であるJHRSと、国際学会であるAPHRSが共同して合同学術集会を開催することは、学術の国際交流と発展に関する高い学問・医療面での大きな成果が期待できます。加えて、我が国の不整脈領域における進歩した学問レベルと高度の医療技術を、アジア太平洋地域からの参加者に広く認知いただく絶好の機会であり、また国際交流を一層促進させることができればと考えております。

最後になりましたが、本学術集会を実り多いものとするために、会員の皆様の積極的な参加と御支援を心よりお願い申し上げます。

第64回日本不整脈心電学会学術大会
大会長 平尾 見三
東京医科歯科大学循環器内科

平尾 見三

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