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会長挨拶

土谷 順彦

第89回日本泌尿器科学会東部総会

会長 土谷 順彦

山形大学医学部腎泌尿器外科学講座 教授

この度、第89回日本泌尿器科学会 東部総会を、2024年(令和6 年)10月3日(木)~5日(土)、やまぎん県民ホール、山形テルサ、山形国際ホテルで開催させて頂くことになりました。

本学会のテーマは「働き、考え、知恵を借る」といたしました。この言葉は、江戸中期に米沢藩(現在の山形県米沢市)主として、当時取り潰しの危機にさえあった藩の改革に取り組み、危機から救った上杉鷹山の言葉からお借りしたものです。現在、不安定な国際情勢に関連した光熱費の高騰、それに伴う医療材料や薬剤費の高騰、さらに我々医療人は医師の働き方改革の施行に伴い、限られた勤務時間の中で地域医療を維持しつつ医学研究を推進するという極めて困難な課題を課されています。本学会では、2024年4月から施行される医師の働き方改革から半年、我々はこれまでの医療に対する考え方をどのように変え、そして今後どのように改革すべきかを考える機会として企画を組む予定です。

これまでの我々医師の労働環境は多くの制約がある中で、極力例外を許容しないことで成立してきました。これからの「働き」は、個々の特性を尊重し環境を整備すること、いわゆるdiversity, equity and inclusion (DE&I)が求められます。今年度に引き続き、多くの女性医師、女性研究者にご登壇をお願いし、様々な分野で議論していただく予定です。また、かつて2045年頃に到来が予定とされていたSingularityは、昨年登場したChatGPTにより急速に近づきつつあることを実感させます。人工知能(AI)のみならず、溢れる医学情報をそのまま受け入れるのではなく、実情に合わせていかに有効活用することを「考える」重要性を認識できる企画を予定しています。最後に、科学の発展には他分野との連携が欠かせません。泌尿器科という分野を超えて他分野に「知恵を借りる」ことで、新たな発見や進歩に繋げていくための会にしたいと考えています。

新型コロナウイルスは今年5月に5類となり、徐々にウイズコロナの時代に移行しつつあります。これまで多くの会議や学会がオンラインやハイブリッド開催となっていましたが、オンライン開催の利点と欠点が明らかにされたことは、新型コロナウイルスの数少ない評価される点かと思います。研究発表などにおいては、対面での議論の重要性は、コロナ禍の3年間で多くの医師に認識されています。一方、講習会等の議論の必要性の低いものに関してはオンデマンド方式の優位性が共通した認識となっています。今回の学会は基本的に現地開催とし、一部の企画のみをオンデマンド配信とする予定としております。幸い、山形市は関東圏から新幹線の利便性が高く、山形独自の企画も用意することで、多くの現地参加を期待できると考えております。

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