このたび、第26回日本臨床精神神経薬理学会を2016年11月17日（木）、18日（金）の2日間、大分市のホルトホール大分で開催することとなりました。今回は、「こころとからだにやさしい薬物療法：自然界との共存をめざして」をテーマとしました。副作用の少ない薬物療法はもちろん、食餌や飲料水に含まれる微量元素や不飽和脂肪酸、ビタミンなども視野に入れ、患者さんやその家族が受け入れやすい薬物療法とは何かを、皆さんと一緒に考えることが出来ればと思います。

また、そもそもこの学会の原点は、ひとつひとつの症例の検討を通して、薬物の効果や副作用をていねいに吟味するところにあったように記憶しております。このようなことから、今回の学会では初心に戻って、症例報告に出来るだけ口演の機会を与えたいと考えております。このため、演題を出される先生方は倫理規約に従い、発表にあたっては十分なインフォームド・コンセントを得て、プライバシーに関する守秘義務を遵守し、匿名性を保持して個人が特定できないように十分な配慮をして下さい。もちろん、多数例での検討や無作為割付比較対象試験、メタ解析やさらには疫学研究の報告も歓迎します。

さて、大分県といえば、温泉の多い別府が有名ですが、大分市にも温泉はあります。会場のホルトホール大分の近くにあるホテルの中には、温泉や屋上露天風呂を備えたところがいくつかあります。別府で本格的な温泉めぐりをされたい方は、ホルトホール大分に隣接する大分駅から電車に乗ると別府駅に15分ほどで到着します。さらに大分で11月といえば、ふぐが大変おいしい季節です。都会よりもずいぶん安価でおいしいふぐ料理を提供しているお店も少なくありませんので、ふぐ刺しやふぐちりを堪能していただければと思います。参加される皆様が、学会で脳に適度な刺激を与えつつ、こころとからだを癒されるように、準備を整えていきます。

それでは、皆様と大分でお会いできますことを心から楽しみにしております。