第85回日本泌尿器科学会 東部総会(The 85th Annual Meeting of the Eastern Section of Japanese Urological Association)

会長挨拶

過日ご案内していた次第では、9月19日(土)~22日(火)の期間でパシフィコ横浜での開催とし、また東部総会に先立ちThe 22nd World Meeting on Sexual Medicine(第31回日本性機能学会学術総会併催)を2020年9月16日(水)~19日(土)で開催することで.東部総会の初日とWMSMの最終日を カップリングする予定としておりました。
しかしながらCOVID-19の感染拡大の問題が生じたことは会員の皆様もご承知のことと存じます。2020年6月の段階では全国的な緊急事態宣言も解除され経済活動も徐々に通常通りに戻りつつあるものの、依然各地での感染者は確認されており、3密を避けるなどの「新しい生活様式」の実践を求められております。そこで9月の状況予測は難しいところでありますが、会員の皆様の健康と安全には代えがたく通常開催を断念し、web開催に踏み切ることにいたしました。卒後教育プログラムや参加単位登録などのポイントに関わるところは通常開催と同様に加算できる仕組みを構築中ですので詳細は今後HPをご参照頂きたいと思います。プログラムについてはdiscussionなどが十分でない可能性がありますが、初めての試みという点でご容赦頂きたいと思います。

今回のメインテーマを「24時間泌尿器科宣言~こたえは現場にある~」といたしました。泌尿器科も昨今医療技術の進歩もありその診療領域は大きく拡大しており学際的になっております。一方でガイドラインの整備普及に伴って診療の平準化も推奨され、よい意味で診療格差が解消されようという時代になってきたと思います。またAI診療も浸透しようかという時代です。そうした中で我々泌尿器科医が原点としている泌尿器科診療の本質がかえって見えにくくなっている危惧もあります。しかしやはり診療は医師と患者のそれこそ一期一会の対応です。男も女も、老いも若きも、地方も都市部も、それぞれの背景に応じた人間対人間の診療が一層重要になってきていると思います。泌尿器科医として社会に貢献できる部分は何かという問いの答えはいつも現場にあるという思いを伝えられる会にしたいと考えております。我々泌尿器科医としての実臨床力の向上と若手への教育を重視しつつ、医療と倫理・働き方改革といった診療を取り巻く話題にもふれてまいりたいと思います。

かなり変則的な開催見込みとなりましたが、会員の皆様のご参加をこころよりお願い申し上げます。

  • 第85回日本泌尿器科学会 東部総会
  • 会長 中島 耕一
  • (東邦大学医学部 泌尿器科学講座(大森) 教授)

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