会長挨拶
会長 藤井 靖久
東京科学大学大学院 腎泌尿器外科学 教授
このたび、第91回日本泌尿器科学会東部総会を、2026年10月1日(木)から3日(土)の3日間、TAKANAWA GATEWAY Convention Centerにて開催させていただくことになりました。本学が東部総会を担当いたしますのは、横川正之教授が第46回を1981年に開催されて以来、実に45年ぶりとなります。この約半世紀の間に、泌尿器科学は診断・治療・研究のいずれにおいても目覚ましい発展を遂げました。また、私どもも2024年に東京医科歯科大学から東京科学大学(Institute of Science Tokyo)として新たに歩みを始めております。
本学会のテーマは「泌尿器 科学」といたしました。
この言葉には二つの思いを込めています。
ひとつは、「泌尿器科を科学として捉え直す」という視点です。私たちが日々向き合う臨床現場には、経験や直感に基づく判断が数多く存在します。その一つひとつを科学的に検証し、再構築することで、泌尿器科医療の質をさらに高めることができると考えます。
もうひとつは、「泌尿器科学とさまざまな科学の接点を探る」という挑戦です。分子生物学、データサイエンス、材料科学、工学など、異なる分野との融合から新たな知が生まれつつあります。泌尿器科の未来は、こうした“学際的な科学”との対話の中にこそ開けるのではないでしょうか。
本総会が、臨床と研究、若手とベテラン、医療と科学をつなぐ「知の交差点」となることを願っております。
会場のTAKANAWA GATEWAY Convention Centerは、高輪ゲートウェイ駅に直結した大変便利な立地にあり、東京の魅力も存分に感じていただける場所です。
多くの皆様にご参加いただき、活発な議論と新たな出会いが生まれることを心より期待しております。