第38回岐阜県病院協会医学会

学会長挨拶

 このたび、第38回岐阜県病院協会医学会を下呂市にて開催させていただくことになりました。
昨年は多治見市で3年ぶりで対面形式で開催されました。今年はCOVID-19も5類に移行され昨年とは違った現地対面開催の実現が期待されます。とはいえ感染対策には注意して会員の皆さまには秋の下呂温泉と紅葉の癒しと自己研鑽の場として是非多数参加いただき、連携と懇親を深めていただくことを願っております。

 今回の学会のテーマとしまして2040年の医療提供体制に向けて1)岐阜県の地域医療構想のCOVID-19前後での検証、2)多死社会を迎え今後の緩和医療、ACP(人生会議)を考えるとしました。日本は高齢化社会から多死社会に突入しようとしています。人材の偏在、働き方改革、感染症対策などの問題を抱え地域連携と役割分担の変化、今後の岐阜県の健全な病院運営について考えてみたいと思います。また緩和医療やACPはどう対応し、変遷していったらよいかを考えてみたいと思います。

 テーマ1に関しては、松波総合病院理事長の松波英寿先生、国保白鳥病院長の後藤忠雄先生、飛騨市民病院長の黒木嘉人先生に都市部と地方のそれぞれのお立場からの特別講演をお願いしております。

 テーマ2に関しては、小笠原内科院長の小笠原文雄先生に「なんとめでたいご臨終(仮)」のタイトルで共催セミナーをお願いしております。

 下呂温泉病院は2014年5月にJR下呂駅前から現在の湯ヶ峰の山麓に新築移転し206床全個室で運営してきました。湯ヶ峰は10万年前に噴火しその溶岩で出来た下呂石が縄文時代の磨製石器として全国で発見されています。今回の学会場はこの歴史ロマンの漂う地に立ち当院の南側に隣接する下呂交流会館で開催します。昨年の多治見のセラミックパークMINOと比較し規模は小さいですが、よく似た構造で大ホールを分割し発表会場を設営する予定です。学会開催は慣れておりませんが当院のスタッフが精一杯準備いたす所存ですので、各病院における様々な取組み等について皆様からの演題応募およびご協力をお願い申し上げます。

第38回岐阜県病院協会医学会
学会長 大平 敏樹
    地方独立行政法人 岐阜県立下呂温泉病院
    理事長兼院長