会長挨拶

会長 杉尾 賢二

第54回日本胸部外科学会九州地方会総会 
会長杉尾 賢二 
(大分大学医学部呼吸器・乳腺外科学講座 教授)

この度、第54回日本胸部外科学会九州地方会総会を2021年7月29日(木)、30日(金)の両日、大分市のJ:COMホルトホール大分にて開催させていただくことになりました。日本胸部外科学会は、心臓・大血管、呼吸器・縦隔、食道という機能的には異なる3分野が横断的に集う学会で、外科医としては解剖学的、手術学的に相互理解が必要な分野であり、本学会が果たす役割は大きいと考えています。

今回のテーマは「新たな時代の胸部外科」といたしました。2020年に全世界を襲ったCOVID-19パンデミックによって私たちの日常生活は大きく変わり、そして医学へも大きな課題を突き付けられました。そのような混乱の中で新しい診療様式、手術への対処、オンライン診療、学会開催の在り方など、これまでの医療を刷新するような状況となっています。COVID-19禍の前後、繋ぐものと新しくなるもの、新たな時代の胸部外科のために、皆様に活発な議論を交わしていただけるよう、鋭意準備を進めております。

今回の学会では、一般演題のほか、特別講演、教育講演、各種セミナー、ビデオセッションなど、特に若手の外科医が勉強となるような内容のプログラムを企画しております。また前回同様「JATS Case Presentation Awards」も開催いたします。

今夏は、世の中がどのような状況であっても対応できるように学会準備をしています。7月の大分は夏らしい暑さで、山や海の色合いも大変鮮やかですし、大分の味覚も存分に味わっていただき、楽しんでいただければ幸いです。多くの皆様のご演題登録とご参加をお待ち申し上げております。

〔追記〕
先にお知らせしました通り、完全ウェブにて開催することにいたしました。
今回の開催形式の変更は大変遺憾ではありましたが、そのような状況にもかかわらずご応募いただいたご演題は大変興味深い内容ばかりですので、ウェブ開催であっても十分に皆様の興味・関心を喚起することを確信しております。多くの皆様にご参加・ご視聴いただけますことを、心よりお待ち申し上げております。

第54回日本胸部外科学会九州地方会総会