ごあいさつ

第18回日本乳癌学会関東地方会 当番世話人

高野 利実
がん研有明病院 乳腺内科

高野 利実

藤本 浩司

藤本 浩司
千葉大学大学院医学研究院 臓器制御外科学

この度、第18回日本乳癌学会関東地方会の当番世話人をさせていただくことになりましたのでご挨拶申し上げます。

例年12月に大宮で開催していた日本乳癌学会関東地方会ですが、2020年の開催は、新型コロナウイルス感染症のために延期となりました。また、大宮ソニックシティホール棟の大規模改修のため、2022年までは、開催地が大宮から離れることになりました。いつも通りではない状態が続き、戸惑いもありますが、今までにはなかった新しいことを試みる好機ともいえます。

2022年12月3日土曜日、第18回日本乳癌学会関東地方会は、東京ビッグサイトで開催いたします。当番世話人は、がん研有明病院の高野利実、千葉大学の藤本浩司の2名で務めます。比較的若手の腫瘍内科医と乳腺外科医ですので、いつも通りの部分を守りつつ、いつもと少し違う関東地方会を目指したいと考えております。

ポスターもこだわりを持って作成しました。関東地方会ということで、「東京湾の女神」が描かれていますが、おわかりいただけますでしょうか。2輪の赤い花の示すものは? といった謎解きでも盛り上がっていただけるとありがたいです。

今回のテーマは、「Think Globally, Act Locally, and Connect Hearts」としました。前2句は、「地球規模で考え、足元から行動する」という言い古された言葉です。医療では、グローバルにエビデンスを吟味した上で、目の前の患者さんに最善の医療を行うという意味になるかと思いますが、これに3つ目のフレーズとして「心をつなぐ」を加えました。関東の地で、世界規模の臨床研究について議論した上で、足元からできることを考えて行動し、そして、患者さんの心に寄り添いながらHuman-Basedな医療を展開していく、そんなきっかけになれば、と思っています。

参加者一人ひとりの視点や思いも大切にしながら、それを持ち寄って議論することで、新たなものが生み出されるのが、学会の醍醐味と思います。関東という比較的ローカルな単位での集まりだからこそ生まれるものもあるはずです。新型コロナのために、いろいろなことが変化し、過剰なディスタンスも生まれてしまいましたが、それを乗り越え、新たなつながりを構築していく必要もあります。今回の地方会が、Withコロナ・脱コロナ時代の「心をつなぐ」新しいプラットフォームとなることを願っています。

皆様には、症例報告や臨床研究の成果など、たくさんの演題をご発表いただき、様々な視点から議論をできれば、と思っております。教育セミナー、医療スタッフセミナー、グランドキャンサーボードなどの恒例企画のほか、最先端のテーマを掘り下げる企画や、明日からの実地診療につながる企画など、「新しくて役に立つ」企画も積極的に組んでいきます。

是非、できるだけ多くの方々に東京ビッグサイトにお越しいただき、「新しい関東地方会」をともに創っていただきたいと思っております。まだ予測がつかないこともあり、開催形式も変更となる可能性がございますが、できる限り、現地開催をメインとし、3年ぶりの懇親会も行いたいと考えております。ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

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