ご挨拶

- 第68回日本コンタクトレンズ学会総会
- 会長 平岡 孝浩
筑波大学医学医療系 眼科
このたび、2026年5月29日(金)から31日(日)にかけて、東京・高輪ゲートウェイコンベンションセンターにて開催される第68回日本コンタクトレンズ学会総会の会長を務めさせていただく筑波大学医学医療系眼科の平岡孝浩です。伝統ある本学会の会長という重責を担わせていただくことを大変光栄に思うとともに、この大役をご承認いただいた日本コンタクトレンズ学会の理事・会員の皆様に心より御礼申し上げます。
開催地となる高輪ゲートウェイコンベンションセンターは、駅に隣接した新設の会議施設であり、隈研吾氏のデザインによる駅舎でも注目を集めています。品川駅や羽田空港からのアクセスも良好で、多くの皆様にとって来場しやすい会場です。ぜひ足をお運びください。
本総会のテーマは「コンタクトレンズが秘める無限の可能性 〜人類史上最も愛された医療機器は進化し続ける〜」といたしました。コンタクトレンズ(CL)は視機能の補正にとどまらず、快適性、医療応用、さらにはデジタル技術との融合など、多方面にわたって進化を遂げています。ポスターデザインでは、「Autofocus Technology」「Accommodation-assisted」「Customized Multifocal」「Extended Depth of Focus」「Drug Delivery System」「Meta-Surface」「Smart CL」「Ultimate Comfort」といった次世代技術を象徴するキーワードとともに、七色の虹彩があしらわれ、「無限の可能性」が視覚的に表現されています。本総会では、この“無限の可能性”を改めて見つめ直し、未来に向けて新たな一歩を踏み出す場としたいと考えております。
また今回は、英国コンタクトレンズ学会(BCLA)とのコラボレーションにより「BCLA Asia 2026 in Tokyo」を併催する運びとなりました。諸外国から著名な研究者・臨床家を多数お招きし、グローバルな視点での学術交流と最新知見の共有が期待されます。BCLAとの連携は、日本のコンタクトレンズ研究の国際的なプレゼンス向上にも大きく寄与するものと確信しております。
特別講演には、日本コンタクトレンズ学会理事長である東邦大学の堀裕一先生をお迎えいたします。国内外でご活躍され、CL業界に広く深いネットワークを築かれている堀先生ならではの高い見識に基づくご講演を拝聴できることを、大変楽しみにしております。
さらに今回の目玉企画として、CLハンズオンセミナーを実施いたします。若年層のCL離れが叫ばれる中、初心者でもCL処方ができるようになることを目指し、東原尚代先生、松澤亜希子先生、二宮さゆり先生を講師にお迎えします。これほど豪華な講師陣による実践的なセミナーは他に類を見ません。ビギナーやコメディカルの方々のご参加も大歓迎ですので、ぜひお誘い合わせのうえご参加ください。
最新の研究成果が一堂に会するシンポジウムでは、活発なディスカッションが展開されることを期待しています。さらに、各種教育セミナー、基礎講座、オルソケラトロジー講習会なども例年通り開催予定です。一般講演につきましても、今年は質疑応答の時間を長めに設定し、より深い議論が交わせるよう工夫しております。
本学会が、参加者の皆様にとってCLに関する知識の習得と交流の場であるとともに、新たな挑戦への刺激となることを心より願っております。多くの皆様のご参加をお待ち申し上げております。