第69回日本コンタクトレンズ学会総会
会長 土至田 宏
(聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院眼科 教授)
第69回日本コンタクトレンズ学会総会の開催にあたり、謹んでご挨拶申し上げます。
本総会では、テーマとして「Progress and Harmony for Vision — コンタクトレンズとともに描く未来 —」を掲げました。
本テーマは、1970年に開催された大阪万国博覧会の理念「人類の進歩と調和(Progress and Harmony)」に着想を得たものです。私自身、当時2歳3カ月で両親に連れられて同万博を訪れ、その時目にした太陽の塔や先進的な乗り物等の光景を、いまなお鮮明に記憶しております。その時の原体験は、振り返れば自身のサイエンスとアートの原点の一つであったように思われます。
あれから半世紀を超え、科学技術は飛躍的な進歩を遂げ、私たちの生活や医療は大きく変化しました。一方で、社会環境の複雑化とともに、医療においても「進歩」と「調和」の両立が、これまで以上に求められていると感じております。
本学会開催と同じ2027年には、国際園芸博覧会(GREEN×EXPO 2027)が横浜で開催され、人と自然の調和を軸とした新たな価値が提示されます。こうした時代の節目にあたり、本学会においても改めて「進歩」と「調和」の意義を見つめ直し、視覚医療の未来について考えることは、大きな意義を有すると考えております。
ここでいうVisionには、「視覚・視機能」としての意味に加え、「未来への展望」という二重の意味を込めております。コンタクトレンズは、視力補正にとどまらず、眼疾患治療や新規医療技術の基盤として、その可能性をさらに広げつつあります。副題に掲げた「コンタクトレンズとともに描く未来」には、臨床・研究・産業が連携しながら、コンタクトレンズを通じて本分野のサイエンスの進歩を見据え、未来に向けて新たな価値を創出していくという意志を込めました。
会場は2026年5月にオープンしたばかりの「東京建物ぴあシアター&カンファレンス」という東京駅直結の交通至便な場所で、「ここは、いくつもの縁をつなぐ場所」というキャッチフレーズが付けられております。本学会が、専門分野や世代を超えた活発な議論と交流の場となり、ご来場の皆様とのいくつものご縁をつないで、コンタクトレンズを通じたこの視覚・視機能領域のさらなる発展に寄与することを、心より願っております。皆様のご参加をお待ち申し上げております。
© 2026 第69回日本コンタクトレンズ学会総会