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 会場:コラボ・ステーションⅠ(2F 視聴覚ホール)

特別講演11月27日(金) 13:00~14:00

座長:
能美 健彦(国立医薬品食品衛生研究所 安全性生物試験研究センター)

「Ribonucleotides in DNA: Origins, Repair and Consequences」

演者:
Thomas A. Kunkel
(Genome Integrity and Structural Biology Laboratory, NIEHS, NIH, USA)

受賞講演11月27日(金) 16:00~16:40

座長:
青木 康展(国立環境研究所 環境リスク研究センター)

平成 27 年度日本環境変異原学会 学会賞

受賞題目:「部位特異的損傷をゲノム中に導入したヒト細胞における突然変異誘発機構の研究」
受 賞 者 : 本間 正充(国立医薬品食品衛生研究所 変異遺伝部)

平成 27 年度日本環境変異原学会 研究奨励賞

受賞題目:「コメットアッセイを用いた膀胱上皮細胞における遺伝毒性評価法の開発」
受 賞 者 : 和田 邦生(一般財団法人残留農薬研究所 毒性部)

シンポジウム111月28日(土) 10:20~12:00

「酸化ストレスによる生物影響」


座長・演者:
中津 可道(九州大学 医学研究院 基礎放射線医学分野)
布柴 達男(国際基督教大学 教養学部)

   演者:
「Introduction ~故きを訪ねて。。。」
布柴 達男(国際基督教大学 教養学部アーツ・サイエンス学科)
「8-ヒドロキシグアニンがヒト細胞で誘発する遠隔作用変異」
紙谷 浩之(広島大学 大学院医歯薬保健学研究院)
「環境化学物質によるフリーラジカルを介したシトシンのメチル化」
河井 一明(産業医科大学 産業生態科学研究所 職業性腫瘍学)
「メチルシトシンの酸化体におけるDNA障害」
倉岡  功(大阪大学 大学院基礎工学研究科)
「酸化RNA損傷を認識するヒトタンパク」
早川  浩(福岡歯科大学)
「酸化ストレス誘発マウス小腸発がん実験から見えてきたこと」
中津 可道(九州大学 大学院医学研究院 基礎放射線医学分野)

シンポジウム2(望月喜多司記念賞シンポジウム)11月28日(土) 15:20~17:00

「ゲノム変異の生成と抑制 - 分子メカニズムからレギュラトリーサイエンスへ -」


概要:
本大会のテーマに即した、望月喜多司記念賞受賞者による講演

座長:
續 輝久(九州大学 医学研究院 基礎放射線医学分野)
林  真(公益財団法人食品農医薬品安全性評価センター名誉理事長)

演者:
「DNA損傷の化学からヒトがん解明へ」
葛西 宏(産業医科大学 職業性腫瘍学)
受賞理由:葛西博士は、酸化的DNA損傷8-OHグアニンの変異原性の発見をはじめとして、DNA損傷の化学的研究からヒトがん研究までを繋ぐ重要な成果を数多く出してきた。その結果、発がん・変異原研究が大きく発展した。

「ゲノム解析およびDNA付加体の網羅的解析による発がん要因の探索」
戸塚ゆ加里(国立がん研究センター研究所 発がん・予防研究分野)
受賞理由:戸塚博士は、DNA付加体の網羅的解析と大規模ゲノム解析を総合的に評価し、ヒトの発がん要因の探索を行うなど、画期的な手法で遺伝毒性安全性分野に多大な貢献を果たした。

「げっ歯類を用いた遺伝子突然変異試験法の開発」
能美 健彦(国立医薬品食品衛生研究所 安全性生物試験研究センター)
受賞理由:能美博士は、大腸菌を用いた突然変異機構の解明に加え、げっ歯類を用いた個体レベルでの突然変異解析法および遺伝毒性試験法の開発で重要な成果を上げた。さらに、Mutation Research誌のエディター(2006~2013年)、アジア環境変異原学会会長(2006~2009年)、国際環境変異ゲノミクス学会会長(2013年~)を務め、環境変異原研究の国際的展開に重要な貢献をしている。

「インビボコメットアッセイの国際共同研究とOECDガイドライン」
宇野 芳文(田辺三菱製薬株式会社 創薬本部安全性研究所)
受賞理由:宇野博士は、in vivoコメットアッセイの国際共同研究の計画立案、推進、取りまとめを行い、OECDガイドライン(TG489)の基盤となるデータを提供することでガイドラインの作成・発行に極めて重要な貢献を果たした。

「遺伝毒性試験ガイドライン策定への貢献」
本間 正充(国立医薬品食品衛生研究所 変異遺伝部)
受賞理由:本間博士は、突然変異の生成過程に関する組み換え修復等の基礎的な研究を推進する一方、化学物質や医薬品の遺伝毒性試験ガイドライン等の策定に貢献し、レギュラトリーサイエンスの領域でも国際的なリーダーシップを発揮している。

ワークショップ111月27日(金) 10:30~12:00

「環境汚染物質の検出とリスク評価 -過去から未来へ-」


座長:
鈴木 孝昌(国立医薬品食品衛生研究所 遺伝子医薬部)
中島 大介(国立環境研究所 企画部/環境リスク研究センター)

概要:
環境汚染物質の問題は、古くは水俣病に代表される公害病として深刻な影響をもたらしたが、その後の努力による環境汚染の低減により次第に関心は薄れてきている。
しかし、現代社会においても、これら環境汚染の問題は引き続き存在し、かつ新たな環境汚染物質への曝露の問題を含め、その検出とリスク評価は重要な課題となっている。
今回のワークショップでは、今一度環境汚染物質というものを見つめ直し、過去の経験を未来につなげるため、そのリスク評価の方法や新しい検出法等について、ALL JEMS会員の講師陣によるご講演をいただく。

演者:
「メチル水銀による環境汚染と健康リスク評価」
蜂谷 紀之(国立水俣病総合研究センター 環境・疫学研究部環境保健研究室)
「無機ヒ素のエピジェネティック作用、変異原性、多世代・継世代影響」
野原 恵子(国立環境研究所 環境健康研究センター)
「環境汚染物質によるDNA損傷の新たな検出法の開発」
高村 岳樹(神奈川工科大学 環境化学技術研究所)
「複数の化学物質曝露による遺伝毒性
 -核内受容体と薬物代謝酵素による毒性の修飾-」
椎崎 一宏(東洋大学 生命科学部)
「誤った直線閾値なしモデルの頑迷な適用による膨大な人的、社会的、
 経済的な損失」
須藤 鎮世(就実大学)

ワークショップ211月28日(土) 9:00~10:20

「食品中に生成する物質の遺伝毒性評価」


座長:
下位香代子(静岡県立大学 食品栄養科学部)
森田 健(国立医薬品食品衛生研究所 安全性予測評価部)

概要:
加熱食品中に生成する遺伝毒性物質として、ヘテロサイクリックアミン類、ベンゾ[a]ピレンに代表される多環芳香族炭化水素類等について多くの研究がなされ、本学会においても精力的な研究発表がなされてきた。近年、食品を加熱調理・加工・保存する過程で、食品成分であるアミノ酸、タンパク質、糖質、脂質などが分解・反応することにより、ヒトの健康への影響が懸念される新たな物質が問題となっている。本ワークショップでは、それらの中から3つの物質をとりあげ、生成と制御、遺伝毒性等のリスク評価、総論として規制も含めた食品健康影響評価について4名の先生方(すべてJEMS会員)にご講演をいただく。

演者:
「食肉等の加熱調理におけるグリシドール脂肪酸エステルの生成および
 そのリスク評価」
増田 修一(静岡県立大学 食品栄養科学部)
「アクリルアミドの生殖細胞における変異原性の検討」
増村 健一(国立医薬品食品衛生研究所 変異遺伝部)
「カラメル色素中の4-メチルイミダゾールのリスク評価」
森田 健、畝山智香子*
(国立医薬品食品衛生研究所 安全性予測評価部、*同 安全情報部)
「食品の健康影響評価と遺伝毒性」
山添 康(内閣府食品安全委員会)

市民公開講座11月28日(土) 18:00~20:00

「食の安全 -リスクをどう考えたら良いのか-」

挨拶・司会:
續 輝久(九州大学 大学院医学研究院 基礎放射線医学分野)
   演者:
「我々はこれまでどれだけ危険な食品を食べてきたのだろうか?
 -食品中に含まれる発がん物質の評価-」
本間 正充(国立医薬品食品衛生研究所 変異遺伝部)
「基準値の根拠から考える水の安全」
村上 道夫
(福島県立医科大学 医学部 健康リスクコミュニケーション学講座)
「基準値の根拠から考える食の安全」
永井 孝志(国立研究開発法人農業環境技術研究所 有機化学物質研究領域)

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