ご挨拶

天谷 文昌

第45回鎮痛薬・オピオイドペプチドシンポジウム

世話人代表 天谷 文昌

(京都府立医科大学 麻酔科学)

このたび第45回鎮痛薬・オピオイドペプチドシンポジウムの会長を拝命いたしました。2026年9月5日(土)・6日(日)の2日間、京都・下鴨の京都府立京都学・歴彩館にて開催いたします。

鎮痛薬・オピオイドペプチド研究会は、1980年にInternational Narcotics Research Conference(INRC:国際麻薬研究会議)に対応するわが国の研究組織として創生され、第1回JNRCが高木博司先生(当時 京都大学薬学部)および藤村一先生(当時 岐阜大学医学部)の呼びかけにより、ここ京都で開催されました。翌1981年には高木先生主催のもと第12回INRCが京都で開催され、わが国における鎮痛薬・オピオイドペプチド研究は国際的潮流と歩調を合わせながら発展してまいりました。JNRCの目的は、鎮痛薬およびオピオイドペプチドの薬理・生理作用を中心に、痛みの制御に関する課題を基礎・臨床の両面から幅広く捉え、研究の向上を図りつつ、INRCとの密接な関係を維持しながら成果を普及することにあります。

本会の大きな特色は、研究者にとどまらず、臨床現場で活躍される多職種の医療者が一同に会し、オピオイド鎮痛薬を中心とした鎮痛薬全般について、開発・研究・臨床の変遷、現状の問題点、今後の展望に至るまで、率直で熱量の高い議論が交わされてきた点にあります。また、年1回の集いは産官学を横断した情報交換の場としても重要な役割を担ってきました。私自身も本会から多くの学びを得て、日々の臨床・研究・教育の糧としてまいりました。

今回、発祥の地である京都において、久しぶりに現地開催できることは、本会の歴史を継承しつつ次の発展へつなぐ象徴的な機会であると感じております。会場となる歴彩館は、京都駅から地下鉄で約15分、北山駅から徒歩約5分という交通至便の立地にあり、京都市植物園に隣接した静穏な環境で、落ち着いて討論に集中していただけます。さらに鴨川や下鴨神社も近く、風光明媚な下鴨の地は、学術交流に加えて京都らしさを味わっていただくにも格好の場所です。

第45回大会では、鎮痛薬の適正使用、オピオイドペプチド研究の最新知見、臨床の課題と解決に向けた方策、新規鎮痛戦略の可能性などを、基礎と臨床の双方から深く掘り下げるプログラムを準備してまいります。分野や世代、職種を越えて議論を交わし、明日からの研究・臨床につながる具体的な示唆を持ち帰っていただける場となるよう、鋭意準備を進めております。

多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

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