第58回日本膵臓学会大会
会長 北野 雅之
(和歌山県立医科大学内科学第2講座 教授)
このたび、和歌山城ホール、ダイワロイネットホテル和歌山、和歌山県立医科大学薬学部にて、第58回日本膵臓学会大会を開催いたします。会期は、2027年7月30日(金)~7月31日(土)を予定しております。日本膵臓学会は1969年に設立された「日本膵臓病研究会」に端を発し、約4,000名の会員数を有する膵臓病学の専門学会として大きく発展してまいりました。古来より暗黒の臓器と称されている膵臓は、発癌や炎症等の病態生理、診断、治療について未解決な課題が多く存在します。しかしながら、その中でも諸先輩方のご尽力により、我が国から多数の新しい知見が報告され、本学会は世界の膵臓病学をリードしてきました。本学会を担当させていただくことは、和歌山県立医科大学内科学第二講座にとって、誠に光栄なことであり、このような機会を賜りましたすべての会員の方々に、教室を代表して心より御礼申し上げます。
第58回大会のテーマは「内外合一 活物窮理」といたしました。「内外合一 活物窮理」とは和歌山が生んだ偉大な外科医である華岡青洲の教育理念であり、医療哲学を表した言葉です。「内外合一」とは、医療を行う場合には多領域の専門家が一緒になって互いの知識と技術に精通すべしという意味です。「活物窮理」とは人体をしっかりと診て極め知り尽くしたうえで患者さんを診療することにより、病気の本質がわかるという教えです。これは、内科学、外科学、放射線医学、病理学など、様々な専門家が集まって膵臓学の真理を追究する本学会の目的に、まさにふさわしいテーマと考えております。本テーマにしたがって、内科学、外科学、病理学、放射線医学などの基礎研究・臨床研究の横断的融合をめざすべく、クロストークセッション、ディベートセッションなどを企画しております。また、将来膵臓病学を担う若手の先生方に発表いただく多くのセッションを予定しております。さらに、日本胆道学会、日本消化器がん検診学会、Korean Pancreatobiliary Associationと交流を深め、国内外のコンセンサスを得るためのジョイントセッションも企画いたしました。
和歌山では、和歌山県立医科大学名誉教授の山上裕機先生が主催された第49回大会以来の2回目の開催となります。我々教室員一同、実りある大会となるよう、精一杯の準備をしてまいります。基礎研究から臨床研究まで活発な討議を行って頂き、膵臓病学の発展と質の高いエビデンスの創出に寄与できればと願っております。また、海山の幸に恵まれた和歌山の名産も満喫いただけるよう努力いたしますので、是非とも多くの方々に奮ってご参加いただきますよう宜しくお願い申し上げます。
© 2026 The 58th Annual Meeting
of the Japan Pancreas Society