会長挨拶

このたび、日本臨床バイオメカニクス学会 第53回学術集会を2026年10月30日（金）～31日（土）の2日間、札幌市にて開催させていただくこととなりました。歴史ある学会の学術集会を担当させていただくことを大変光栄に存じます。

本会は、1974年に整形外科バイオメカニクス研究会として設立され、1993年からは日本臨床バイオメカニクス学会として発展してきました。本会が研究対象とする運動器は、骨・軟骨・靱帯・腱・筋肉などからなる体の中で最大の組織であり、体の支持や歩く、走るなどヒトが動いて生きていく上で重要な力学的機能を担う組織です。本会は、運動器分野におけるバイオメカニクスに関する研究を推進し、この分野の発展を目的として、多職種の研究者が運動器医科学の課題を工学的手法を用いて解決する研究を推進してきました。

本学術集会は、テーマを「原点回帰: Back to the Basics of Clinical Biomechanics」とさせていただきました。先人の偉大な研究者が積み上げてきた膨大な業績の中から見出された原理原則を今一度振り返り、それらを基軸に医療技術の開発や研究の発展に繋げていただく機会を提供したいと思っております。

学術集会の会場は、札幌駅に近い京王プラザホテル札幌での開催となります。秋が深まる紅葉の季節に最新の科学的知見を学び、皆様と活発な議論ができることを楽しみにしております。

多くの皆様の御参加を心よりお待ちしております。