ご挨拶

第13回日本フットケア学会年次学術集会の開催にあたって

第13回日本フットケア学会年次学術集会
会長 宮本 正章
日本医科大学付属病院 循環器内科 教授
付属病院 高気圧酸素治療室 室長
会長

来る2015年(平成27年)2月14日(土)・15日(日)の2日間、東京都千代田区都市センターホテル、JA共済ビルカンファレンスホール、砂防会館におきまして第13回日本フットケア学会年次学術集会および第4回マゴットセラピー研究会を開催させて頂きます。

今回は私共循環器内科が主催致しますので、単にフットケアのみだけではなく、下肢疾患の原因となる糖尿病や動脈硬化性疾患をはじめとした全身性疾患、さらにフットを通して歩行が及ぼす全身的影響について実臨床を中心に分かり易くしかも科学的に掘り下げたく、メインテーマを「フットから全身へ, 全身からフットへ」と致しました。

健康な足を守り、年老いても自分の足で歩き、Quality of Lifeに優れた健康寿命をまっとうする人生を送るには如何なることが重要か、その予防、診断、治療を分かり易く理解して頂くことが今回の学術集会の目的です。関連する領域は極めて多岐に渡ります。形成外科、整形外科、血管外科、一般外科、皮膚科、一般内科、循環器内科、糖尿病内科、腎臓内科、神経内科、呼吸器内科、リハビリテーション医学、臨床検査学、看護学、薬剤学、栄養学、臨床工学、再生医学、精神医学等ほぼ全ての臨床領域に関わりますが、これら専門領域をいかにシームレスに結び付けるかが成功のカギとなるように思います。

また、今学会の特徴として、保険収載されている標準治療は元より、きちんとしたエビデンスがあるにもかかわらず、まだ皆様に認知されるには至っていない治療法や、すでにわが国においても実際に患者さんに施行されているが良く理解されていない治療法も紹介し、ご討論、ご理解頂きたく思っております。

例えば60 ℃ の乾式遠赤外線サウナ浴を用いて、心臓移植の適応となる重症心不全、難治性潰瘍を伴う閉塞性動脈硬化症、慢性疲労症候群や重症の線維筋痛症、シェーグレン症候群に伴う唾液分泌不全に劇的な回復をみせることが実証され、最近先進医療に承認された「和温療法」をその開発者であられる前鹿児島大学大学院循環器内科学教授(第76回日本循環器学会総会会長)鄭 忠和 和温療法研究所所長に特別講演を頂きます。さらに科学的根拠にもとづく習慣的な運動によって、生活習慣病の予防や治療、要介護につながる高齢者の転倒・骨折予防、認知症やうつ病の予防などをはかる新しい学問分野である「スポートロジー」を田村好史 順天堂大学大学院代謝内分泌内科学・スポートロジーセンター准教授や多くのパラリンピックメダリストを養成されている鉄道弘済会義肢装具サポートセンター付属診療所の梅澤慎吾 理学療法士等、各治療分野のトップを走る方々に御講演を頂く予定です。また、本学会開催としては2回目となり、世界統一プログラムである創傷治療における臨床栄養セミナー「TNT Wound Care」も開催させて頂き、同時に全国にゆっくり拡がりつつあるマゴットセラピーの国内唯一の研究会である「第4回マゴットセラピー研究会」も開催し、米国において多くの治療実績を有するArizona大学のArmstrong教授にも御講演頂く予定です。

日本フットケア学会、日本下肢救済・足病学会が制定し、一般社団法人日本記念日協会に認定された「フットケアの日」は、2月10日です。来年は火曜日にあたりますので、その直近の土曜日、日曜日開催と致しました。寒さ厳しき折と存じますが、会員皆様からの多数の演題ご応募を心よりお待ち申し上げ、東京でお会い出来ることを楽しみにしております。何卒宜しくお願い申し上げます。ありがとうございます。

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  • 株式会社 日本レーベン

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