このたび、第66回日本産科婦人科内視鏡学会学術講演会を函館の地にて開催できますことを、大変光栄に存じます。私たちの施設がある弘前市と函館市は自治体同士が一体となり「ひろはこ」と名付けられた広域観光等の重点共創を推進してきました。
本学会は、2026年4月に日本婦人科ロボット手術学会と合併し、新たな学術団体が誕生します。これまでそれぞれの領域で培われてきた知と技が結集し、腹腔鏡手術・子宮鏡手術とロボット手術の真の融合と発展を目指す、まさに歴史的な転換点といえる新学会になります。その記念すべき第66回学術講演会では、「融合から共創へ〜精緻なる低侵襲手術の新時代」というテーマのもと、産婦人科低侵襲手術のこれからの在り方を多角的に探求したいと思います。従来の内視鏡手術とロボット手術という枠組みを超え、それぞれの強みを活かしながら、次世代の手術医療を多様な専門性とともに“共創”していく未来志向の姿勢を示していく学術集会を目指しております。
精緻なる低侵襲手術の新時代には、新学会が、若手術者の育成、多職種の連携、女性医師のさらなる活躍の場を提供すると同時に、低侵襲手術が持つ繊細さと革新性、そしてその技術と精神を国内外に発信していく意思を込めております。本学術講演会には、全国そして海外から多数の参加者が見込まれております。実り多い交流と刺激に満ちた時間が訪れるだろうと確信しています。
2つの学会が融合した最初の学術講演会を弘前市と深い結びつきを持ち共創する函館市で開催することは、これからの新学会の未来を象徴する運命的なものを感じます。つきましては、第66回日本産科婦人科内視鏡・ロボティクス学会学術講演会が学術的にも実りあるものとなるために、多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。