第11回日本老年薬学会学術大会- The 11th Annual Meeting of Japanese Society of Geriatric Pharmacy

大会長挨拶

第11回日本老年薬学会学術大会
大会長 茂木 正樹
愛媛大学大学院医学系研究科薬理学 教授

 この度、2027年6月12日(土)・13日(日)の2日間、鹿児島県医師会館におきまして、第11回日本老年薬学会学術大会を開催させていただく運びとなりました。大会長を拝命いたしました愛媛大学大学院医学系研究科薬理学の茂木正樹と申します。皆様を鹿児島の地にお迎えできますことを、大変光栄に存じます。

 超高齢社会を迎えたわが国において、高齢者に対する適切な薬物療法の重要性はますます高まっております。ポリファーマシー、多併存疾患、フレイル、認知症、在宅医療など、高齢者医療を取り巻く課題は複雑化しており、薬剤師をはじめ、医師、歯科医師、看護師、管理栄養士、介護職など、多職種が連携しながら高齢者を支える体制づくりが、これまで以上に求められております。

 日本老年薬学会は、2016年の設立以来、「高齢者に対するより安全で質の高い薬物療法の実現」を目指し、実践・研究・教育活動を展開してまいりました。近年では、病院・保険薬局のみならず、チェーンドラッグストア、企業、地域包括ケア分野などからの参加も広がり、会員数も着実に増加しております。また、令和8年度診療報酬改定において、日本老年薬学会認定薬剤師の役割が制度上も明確に位置づけられるなど、老年薬学に対する社会的期待は、さらに高まりつつあります。老年薬学は、今後ますます発展が期待される、活気ある学術領域であると感じております。

 また、本大会は、第35回日本老年学会総会との合同開催となります。老年医学、歯科、看護、介護、社会科学、基礎老化研究など、多様な分野の最新知見に触れることができる貴重な機会であり、分野横断的な交流から、新たな高齢者医療の未来につながる議論が生まれることを期待しております。

 本学術大会では、シンポジウムや特別企画を通じて、最新の研究成果や実践的取り組みを共有するとともに、教育講演では、日常診療・薬学実践に役立つ知識を体系的に学べる機会を提供いたします。また、ワークショップでは、参加者同士が立場を越えて交流し、新たな連携や発想につながる活発なディスカッションの場を創出したいと考えております。さらに、企業展示やランチョンセミナーなどを通じて、産学連携による新たな高齢者医療の可能性についても発信してまいります。

 加えて、本大会では、鹿児島ならではの特色を生かした特別企画シンポジウムや、地域の魅力を感じていただける企画についても検討しております。豊かな自然、歴史、食文化、人の温かさなど、多彩な魅力を有する鹿児島の地で、学術交流のみならず、この地域ならではの空気や文化にも、ぜひ触れていただければ幸いに存じます。

 本大会が、高齢者医療のさらなる発展と、多職種連携の深化、そして健康長寿社会の実現に向けた有意義な場となれば幸いに存じます。鹿児島の地で、皆様と熱意ある議論を交わせますことを心より楽しみにしております。

皆様のご参加を心よりお願い申し上げます。

令和8年5月吉日