演題登録テーマ一覧
特別企画
- 01-01.
- ジェンダーレス社会における女性肝胆膵外科医の活躍
ジェンダーレス社会において、女性肝胆膵外科医の活躍が今後ますます期待される。肝胆膵外科領域は他領域と比較し、女性医師数が少ないとされてきたが、近年は女性高度技能専門医数も増加し、さらなる飛躍が期待されている。肝胆膵外科は長時間手術が多く修練期間も長い。本セッションでは、各施設でライフワークバランスを実現し、活躍されている女性肝胆膵外科医やジェンダーレスな組織運営に成功している施設の指導者にご発表いただき、今後の課題と解決策を議論していただきたい。
- 01-02.
- 忘れられない症例
肝胆膵外科で取り扱われる疾患の病態はしばしば複雑で、治療方針決定に苦慮する症例がある。さらに高難度・高侵襲の手術が行われることも多いため、術後合併症の克服に難渋する症例も存在する。また、術後遠隔期に予測をしない経過を辿ることもある。このような背景から、肝胆膵外科医はまれな経過を辿った症例を経験し、その1例から多くの学びを得てきた。本セッションでは各個人が経験した”忘れられない”症例を提示していただき、その症例の持つ意味について共に考察し、貴重な経験を共有したい。
- 01-03.
- 医療安全を基盤とした肝胆膵外科術後短期成績の向上
肝胆膵外科領域は高侵襲・高難度手術も多く、綿密かつ周到な準備の上、細心の手術技術、高度な臨床的な判断が求められるが、様々なバリアンスが発生しうる。このような状況の中においても質の高い診療を展開・継続するためにはガバナンスや透明性、説明責任などの基本的な医療安全の考え方を重んじる姿勢に加えて、チーム医療を円滑に進めるためのノンテクニカル・スキルや医療の質やその改善に資する多職種メンバーを加えたM&Mカンファレンスの開催などが推奨されている。本セッションでは昨今広く行われている低侵襲高難度手術の導入プロセスや若手肝胆膵外科医の教育体制の構築なども含めた各施設の医療安全体制をお示しいただきたい。その上で医療安全体制が肝胆膵外科手術成績に及ぼす影響について検討し、健全な肝胆膵外科医療を発展させるための今後の在り方を見出したい。
- 01-04.
- Next Generation が語る現状と未来
本学会のテーマであるNext Generationを担う若手外科医を取り巻く環境は大きく変化している。肝胆膵外科手術は高度な技術が求められる一方で、近年は腹腔鏡・ロボット支援下手術の発展や医師の働き方改革の施行により、若手肝胆膵外科医の修練のあり方はまさに過渡期にある。本セッションでは各施設における次世代を担う若手肝胆膵外科医の修練の実際や日々の働き方の工夫についての現状と、日本の肝胆膵外科の未来を明るくするためにどのようなことが必要となるか発表していただきたい。
シンポジウム
- 02-01.
- 肝癌に対する集学的治療における肝切除の意義
肝癌においては分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬の導入により薬物療法が目覚ましく進歩している。それに応じて、切除可能性分類が提唱された。切除可能境界肝癌or切除不能進行肝癌or borderline resectable HCCに対しても切除の可能性が広がってきており、新たな治療戦略の構築が急務である。進行肝癌に対する薬物療法や放射線療法を含めた集学的治療において、切除可能性分類に基づく各施設における肝切除の適応、術後合併症、長期成績などについて議論していただきたい。
- 02-02.
- 進行膵癌における術後早期再発回避のための集学的治療戦略
切除不能膵癌(UR-LA,UR-M)に対して、化学療法または化学放射線療法後の奏功例に対するconversion surgeryの有効性が報告されている。しかしながら、conversion surgeryを企図するタイミングや症例選択、術後治療の至適期間やレジメンは定まっていない。本セッションでは、進行膵癌に対して各施設で実践されている集学的治療の成績を提示していただき、術後早期再発回避のための至適戦略について議論していただきたい。
- 02-03.
- 胆道癌に対する肝切除における安全性向上のための周術期戦略
本邦の胆道癌に対する肝切除の術後短期成績はBenchmark studyの結果から、世界的にみても良好であるものの、高難度術式の中では依然として術後死亡率も高く、高リスクである。本セッションでは胆道癌肝切除において各施設における手術適応や術式選択、術前・術中・術後にわたる周術期管理の工夫と短期成績の改善について示していただき、安全性向上のための戦略について発表していただきたい。手術適応、肝不全対策、感染対策など多様な視点からの議論を期待する。
- 02-04.
- 高齢者に対する高難度肝胆膵手術における短期・長期成績とその対策
世界に先駆けて日本は超高齢社会に突入したが、世界的にも高齢化は進んでおり、特にアジアでは高齢化率の増加とともに高齢者数は大きく増加している。このような世界的状況の中で、すでに高齢者に対する高難度肝胆膵手術を多く行っている日本からエビデンスを発信する意義は大きい。また、近年、高齢者に特有のフレイルやサルコペニアといった病態も注目されている。本セッションでは各施設における高齢者に対する高難度肝胆膵手術の適応、短期成績のみならず長期予後まで示していただき、術後のADLやQOLを考慮した対策や適応について議論を深めたい。
パネルディスカッション
- 03-01.
- 若手と考えるsustainableな肝胆膵外科
ー働き方改革のその先へー
ー働き方改革のその先へー
働き方改革時代に入り、肝胆膵外科医の労働環境、手術修練、若手教育、研究活動にはどのような変化がもたらされただろうか。労働時間や時間外労働の上限規制、確実な有給休暇の取得、業務のタスクシフトにより得られたこと、あるいは見えてきた課題は何か。肝胆膵外科医としてのプロフェッショナリズムを育みつつ、心身の健康を保ち、多様な働き方を許容していくことは容易ではない。肝胆膵外科医としてよりよく、長く働き続けるために、また肝胆膵外科医を目指す若手医師を増やすために今できることはなにか。未来を担う若手肝胆膵外科医とともに議論したい。
- 03-02.
- 低侵襲手術時代の肝胆膵外科医育成のロードマップ
肝切除、膵切除ともに腹腔鏡手術が普及し、さらに主要な術式でロボット支援手術が保険収載となり、肝胆膵外科領域においても低侵襲手術時代が到来した。一方でconversion surgeryや血管合併切除など拡大手術については開腹手術が標準術式となっている。このような状況下で、我々は肝胆膵外科医の育成をさらに促進しなければならない。修練期間の短縮を意識した各施設における術者教育、高度技能専門医や技術認定取得などを目指した取り組みについてご提示いただき、理想的な教育体制について議論していただきたい。
- 03-03.
- 膵癌取扱い規約第8版改訂に基づく膵癌治療の新展開
膵癌取扱い規約第8版改訂では、腹腔洗浄細胞診陽性(CY+)は遠隔転移(M1)とされ、リンパ節に関しては腫瘍局在に対応した領域リンパ節が定義され、長らく規定されてきたD1、D2などのリンパ節郭清度分類は削除された。CY+膵癌に対する治療戦略、審査腹腔鏡の意義など、解決すべき課題は多い。また、リンパ節については、腫瘍の部位ごとの郭清範囲についても議論が必要であろう。本セッションでは各施設の治療戦略とその成績を提示し、取扱い規約第8版改訂に基づいた至適治療戦略について議論していただきたい。
- 03-04.
- 新たな薬物治療の導入に基づく胆道癌に対する集学的治療戦略の構築
胆道癌は、外科切除が唯一根治を目指せる治療法であることに変わりはないが、その予後は十分とは言い難い。近年の免疫チェックポイント阻害剤などを含めた新規薬物を用いた集学的治療による予後改善が期待される。一方、膵癌や肝癌では切除可能性分類に基づく集学的治療の構築が進みつつあるが胆道癌においては確率されたものはない。薬物療法の効果判定・リンパ節転移の診断など、胆道癌固有の課題についても議論いただき、胆道癌の集学的治療に対する議論を深めたい。
- 03-05.
- 肝再生を企図した拡大肝切除戦略の構築
ーPVE,HVE,two stage, ALPPSー
ーPVE,HVE,two stage, ALPPSー
Major hepatectomyにおいて、術後肝不全を予防するために予定残肝増大を目的とした門脈塞栓術(PVE)が行われてきた。また、2期的肝切除やALPPS手術の登場により、飛躍的に適応の拡大が進むと期待されたが、国内ではALPPS手術を積極的に施行する施設は限られている。近年、PVEに肝静脈塞栓術(HVE)を併用することで予定残肝の増大を促進することが報告されている。肝再生を企図する拡大肝切除戦略を再考する必要性から、各施設の最新の肝切除基準や戦略をお示しいただきたい。
ワークショップ
- 04-01.
- 肝胆膵高難度手術における栄養指標と栄養療法の意義
周術期の栄養評価は肝胆膵手術後の短期・長期成績に影響するため、重要な課題とされている。低栄養の評価としてはさまざまな栄養指標が用いられ、改善にむけた栄養療法のさまざまな取り組みが行われているが、術後短期・長期成績を改善するような真に有用な対策の構築は容易ではない。そこで本セッションでは栄養指標と栄養療法の意義について多様な観点からの演題を募集し、栄養指標の使い分けや、即効性・汎用性のある栄養療法の実践について議論していただきたい。
- 04-02.
- 胆道合併症を予防する胆道再建の手技
開腹下、腹腔鏡下、ロボット支援下と多彩なアプローチ法で胆道再建は行われるが、胆道閉塞に伴う拡張胆管の場合、正常胆管で壁が薄い場合、複数胆管で形成を要する場合など、症例に応じた工夫も必要である。胆道再建に伴う合併症として、短期では胆汁漏が、長期では胆管空腸吻合部狭窄や胆管炎が問題となる。胆道再建時にこれらの合併症を軽減するために行っている各施設での工夫についてご提示いただきたい。
- 04-03.
- 膵切除における膵液瘻予防のための最新の手技と工夫
膵切除術において膵液瘻は重篤化する可能性のある最も注意すべき合併症である。膵頭十二指腸切除術における膵切離法や膵・消化管吻合法、または尾側膵切除術における膵切離手技について各施設の手技と工夫を短期成績を含めてご提示いただき、膵液瘻予防のための至適法について議論していただきたい。
- 04-04.
- 予後向上を目指した切除可能膵癌の新たな定義
本邦では解剖学的切除可能膵癌に対して、ゲムシタビン塩酸塩+S-1併用(GS)療法による術前治療が標準治療となっているものの、いまだその成績は十分とは言いがたい。また、解剖学的切除可能膵癌の中で、血清CA19-9値やPET-CTのSUVmax等の生物学的因子が不良な症例は、予後不良であることが示され、生物学的切除可能境界膵癌として提唱されたが、その詳細には議論を要する。本セッションでは、予後向上を目指した切除可能膵癌の新たな定義やその定義に基づく治療戦略について議論していただきたい。
- 04-05.
- 肝門部胆管癌における適切な切除限界の再考
肝門部胆管癌に対する切除術は、本邦の先進的施設が根治性や安全性を担保する為の術式や周術期管理を開発・確立することで世界をリードしてきた。一方で、本学会の安全管理委員会報告によると、高難度手術の中で胆道再建を併施する肝切除の術後死亡率は改善していないという現実がある。根治性を担保しながら死亡率低下を目指し、修練施設全体で共有できる根治性、安全性を両立した肝門部胆管癌の切除限界の標準化に資する発表を期待したい。
- 04-06.
- 肝内胆管癌に対する至適治療戦略を考える
肝内胆管癌の根治治療は外科的切除であるが、特にリンパ節転移陽性例では術後再発リスクも高く、予後も不良である。また、予防的リンパ節郭清の意義や術前化学療法の適応について一定の見解は得られていない。一方で、免疫チェックポイント阻害剤や分子標的治療薬により切除不能・再発例での長期生存例が存在する。本ワークショップでは肝内胆管癌の術前診断、術前術後の化学療法の意義、リンパ節郭清を含めた術式選択等の各施設における治療戦略について議論していただきたい。
- 04-07.
- 肝胆膵癌に対するゲノム医療のインパクト
がん遺伝子パネル検査が保険適用となり5年以上の期間が経過し、MSI-high、TMB-highに対する免疫チェックポイント阻害剤のみならず膵癌に対するBRCA遺伝子変異、胆道癌に対するFGFR2融合遺伝子変異をターゲットとした治療等の有効性も報告されている。一方、低い陽性率や高額な検査費用、検査可能となる時期や検査にかかる待機期間等の問題も抱えている。ゲノム医療におけるこれまでの治験および今後の展望について幅広く議論していただきたい。
- 04-08.
- 大腸癌肝転移に対する集学的治療戦略の構築
大腸癌肝転移は個数、腫瘍径、他臓器転移などにより予後が異なる。したがって、個々の患者状態に応じた集学的治療戦略(化学療法と肝切除の効果的な組み合わせ)を立て、患者のoverall survivalを延長することが重要である。また特定の遺伝子変異の有無が肝転移切除の重要な予後因子となることが報告されている。大腸癌肝転移に対する各施設の治療戦略について提示していただき、至適な集学的治療戦略の構築に向けた議論をしていただきたい。
- 04-09.
- 生体肝移植におけるドナーの諸問題
生体肝移植におけるドナーの選定とグラフトサイズの設定は、移植後のレシピエントの予後に大きな影響を及ぼすため非常に重要である。いわゆるマージナルドナーへの対応やドナー肝切除後の合併症回避は重要な課題である。一方で、ドナー肝切除において、腹腔鏡下手術も行われるようになり、安全かつ低侵襲な手術が求められている。各施設で行われているドナー肝切除に関して、短期・長期的な成績と低侵襲手術の導入に関する現状について議論していただきたい。
- 04-10.
- 肝胆膵外科領域の最新のトランスレーショナルリサーチ
難治性の肝胆膵疾患に対する外科治療成績が必ずしも満足しえないことはしばしば経験される。このような背景において治療成績の飛躍的な改善を目指すために基礎研究は極めて重要である。われわれ外科医は患者さんの詳細な臨床情報や検体を有しており、臨床の現場における課題を見出し、基礎研究を行いやすい環境にあると言えるだろう。各施設における臨床応用を企図した最新の基礎研究―トランレーショナル・リサーチの成果を報告していただき、その成果によって期待される効果や臨床応用の上で乗り越えるべき課題についてお示しいただきたい。
- 04-11.
- 膵全摘術の長期成績
広範囲な膵IPMNや残膵癌などに対する膵全摘の施行例が増加している。膵全摘はインスリンアナログ製剤、高力価パンクレアチン製剤の登場により、かつては困難であった血糖管理・栄養管理が可能になってきた。一方で、膵全摘後の脂肪肝、消化障害、低栄養など長期経過における問題が依然として残されている。本セッションでは各施設における膵全摘の長期経過での予後や晩期合併症について報告いただき、その問題点や管理について議論をしていただきたい。
- 04-12.
- 新たな肝機能指標とそれに基づく肝切除戦略
肝切除術において、術前肝機能評価は術後肝不全などの合併症を予防する上で極めて重要である。歴史的にはICG検査や血清ビリルビン値による評価法が本邦の良好な肝切除の成績に貢献してきた。近年ではALBI GradeやALICE score、M2BPGiなどの血液検査やGSAシンチ、EOB-MRIなどの画像検査による肝予備能評価法が報告されている。障害肝において根治性と安全性を両立させる肝切除術を選択するためにどのような肝機能評価が適切か、新たな肝機能指標を含めて各施設の取り組みと治療成績について発表していただきたい。
- 04-13.
- 肝胆膵手術における至適SSI対策の考察
肝胆膵手術におけるSurgical Site Infection (SSI) は厚生労働省院内感染対策サーベイランスのデータから膵頭十二指腸切除術で22.7%、その他の肝胆膵手術で14.0%と高い発生率が報告されている。膵液瘻や胆汁漏などによるSSIは術後アウトカムに影響を与えるため、周術期におけるSSI対策は重要である。各施設のSSIの現状、抗菌薬選択やドレーン管理を含めた周術期管理について議論していただきたい。
- 04-14.
- 肝移植の適応拡大の現状と未来
近年、脳死ドナーの増加や、肝門部胆管癌・転移性肝癌に対する移植プログラムが本邦でも開始され、 transplant oncologyの導入や多臓器同時移植など、肝移植の現状の適応拡大による新たな疾患の制御が期待されている。本セッションでは、各施設における成績をご報告いただき、現状の問題点をご提示いただき、さらなる成績向上と適応拡大に向けた議論を行っていただきたい。
ビデオシンポジウム
- 05-01.
- ロボット支援下膵頭十二指腸切除の定型化とその優位性
ロボット支援下膵頭十二指腸切除術は2020年4月の保険収載後、年々普及しつつある。 切除のためのアプローチ、リンパ節郭清手技の定型化については、施設毎に様々報告されている。本セッションは、ロボット支援下膵頭十二指腸切除術の各施設の工夫をご紹介いただくとともに、開腹手術、腹腔鏡下手術との成績を比較し、その優位性について議論していただきたい。
- 05-02.
- ロボット支援下肝部分切除の定型化
2022年より肝切除におけるロボット支援手術が保険収載され、肝部分切除から導入する施設が増えている。腹腔鏡下肝切除と比較していくつかの利点が報告されている中で、全ての肝区域について、特に後上区域などの高難度領域に対する肝切除の定型化は可能なのか、各施設の取り組みについてご発表いただきたい。
- 05-03.
- 肝胆膵手術におけるシミュレーションとナビゲーションの新潮流
AI技術発展やDX時代の到来により、肝胆膵外科領域でもナビゲーション技術、AI技術などが発展しつつある。またいくつかの臓器においてICG蛍光ナビゲーションのエビデンスが報告されている。このような背景のもと、真に効果が期待されるシミュレーション・ナビゲーション技術は何なのか。新潮流と目される技術を含めて、新規性や有用性についてご発表いただきたい。
ビデオワークショップ
- 06-01.
- 低侵襲肝胆膵手術における術中トラブルへのリカバリーショット
肝胆膵外科手術は難易度が高い手術であるが、さらに低侵襲手術が行われるようになり、安全な手技が必要とされる。しかしながら、時に大血管からの出血や、胆道損傷などのトラブルが起きた場合、開腹に移行する判断や、鏡視下ならではの対応力が要求される。トラブルは未然に防ぐことが手術の基本であるが、発生した場合のリカバリーショットは極めて重要である。各施設で行われたリカバリーショットの経験をビデオで供覧いただき、貴重な経験を共有したい。
- 06-02.
- 肝移植における血行再建
肝移植レシピエント手術においては、再建血管の開存率が非常に重要である。生体肝移植における血管グラフトの選択や再建方法も様々である。レシピエントの血行動態に基づく肝移植の際の血行再建手技の工夫に関してビデオを用いて提示して頂きたい。
- 06-03.
- 腹腔鏡下胆嚢摘出術における胆道損傷の予防
腹腔鏡下胆嚢摘出術は日常的に行われている手技で、術中胆道損傷の発生率は低いが一旦損傷すると難渋するケースも多い。特に炎症反応が高度な症例や、胆管分岐に破格がある症例ではそのリスクが高いとされる。近年では術中ICG蛍光法も胆道損傷予防法として有効性が示されている。各施設で行っている術中胆道損傷予防のための工夫について、実際に症例を提示いただき議論していただきたい。
- 06-04.
- 高難度低侵襲(腹腔鏡、ロボット支援)肝切除の実践と工夫
低侵襲肝切除は、腹腔鏡下肝切除において高難度術式が多くの施設で普及しつつあり、ロボット支援手術においても同術式を導入する施設が増えつつある。開腹肝切除と比較した良好なエビデンスから、今後高難度術式においても低侵襲肝切除がさらに普及していくことは間違いない。腹腔鏡・ロボットともに高難度術式を導入するに当たっての手技のコツや工夫などを発表いただき、安全な普及を目指した戦略を供覧していただきたい。
- 06-05.
- 低侵襲手術時代の胆嚢癌の至適術式とは
腹腔鏡手術やロボット支援下手術の適応は肝胆膵外科においても急速に拡大している。胆嚢癌については日本でも2022年から腹腔鏡下胆嚢悪性腫瘍手術が保険診療として施行可能となった。しかし胆嚢病変については術前に良悪性の判断が困難であることもめずらしくなく、リンパ節転移や胆管浸潤の有無についても慎重な検討を要することが多い。低侵襲性と根治性のバランスをいかに保っていくかは重要な課題である。胆嚢癌に対する低侵襲手術ビデオをご提示いただき、至適術式選択および治療戦略について、手技の工夫やこだわりも含めて幅広く議論していただきたい。
英語発表トレーニングセッション(English Training Session)
国内で英文医学論文の校正をしているネイティブの先生が英語発表の基本を伝授。症例報告やケースシリーズなどの英語発表の後、ネイティブの先生に英語表現や発表の姿勢、発表全体の構成についてコメントをいただく。アドバイスの時間を十分にとり、若手医師のための英語発表のトレーニングの場とする。応募資格:40歳以下、研修医も可。
研修医・学生セッション
肝胆膵外科に興味がある研修医・学生のみなさん、奮ってご応募ください。
要望演題
- 08-01.
- 膵移植における短期成績向上のための工夫
- 08-02.
- 膵神経内分泌腫瘍に対する治療戦略
- 08-03.
- IPMNに対する切除適応
- 08-04.
- 総胆管結石に対する治療戦略
- 08-05.
- 肝切除における至適デバイスとは
- 08-06.
- 膵癌に対するロボット支援下膵体尾部切除の定型化
- 08-07.
- ロボット支援下/腹腔鏡下総胆管拡張症手術の工夫
- 08-08.
- 低侵襲肝移植ドナー手術の工夫と定型化
- 08-09.
- 手術成績の担保と肝胆膵外科医育成の両立
- 08-10.
- オリゴ転移を有する肝胆膵癌の切除の意義
- 08-11.
- 肝胆膵領域におけるロボット支援手術と腹腔鏡下手術の棲み分け
一般演題(ポスター)
疾患 | 領域 |
---|---|
01. 肝臓(良性) | 01. 診断 |
02. 肝臓(悪性) | 02. 手術 |
03. 膵臓(良性) | 03. 内視鏡手術 |
04. 膵臓(悪性) | 04. 術後合併症 |
05. 胆道(良性) | 05. 治療 |
06. 胆道(悪性) | 06. その他 |
07. その他 |