第31回日本心臓核医学会総会・学術大会

会長挨拶

第7回日本心筋症研究会 会長 竹石 恭知

この度、第31回日本心臓核医学会総会・学術大会を2021年6月25日(金)、26日(土)の2日間、セレクトン福島にて開催させて頂く予定でしたが、COVID-19の感染状況を考慮し、参加の皆様にご迷惑がかからないようにWEB上での開催形式へ変更となりました。ご参加を予定されていた皆様および関係者の皆様には、開催形式の変更にて多大なご迷惑・ご心配をおかけし、深くお詫び申し上げます。

COVID-19の感染拡大に伴い、診療体制の変更が余儀なくされる中で、非侵襲的に冠動脈疾患や心筋症のリスクの層別化、治療適応の評価を行える心臓核医学の分野は今後より一層重要となっていくと考えられます。また、高齢化・医療費増大がより大きな問題となっており、リスクの層別化・治療効果の証明や費用対効果から見た医療の最適化が重要な課題となっております。一方、最近ではトランスサイレチン型心アミロイドーシスに対する99mTc-PYPシンチグラフィ検査が保険診療で認められ、検査の標準化および今後の更なるエビデンスの構築が必要と考えられます。これらを踏まえ、本学会のテーマを「Create Innovation -Imagingの真理を追究する-」とさせて頂きました。新しい知見の構築と、世界に向けてのエビデンスの発信を本学会から行っていきたいというメッセージが込められています。

本学会では多くのシンポジウム、教育講演、米国心臓核医学会とのジョイントセッションなどを例年通り設定しております。心臓核医学に関連する幅広いテーマに関する学際的な研究、臨床における経験や問題提起など多くの知見に関して議論し、実りある学術大会にしたいと考えております。多くの皆さまの心臓核医学会総会へのご参加を心からお願い申し上げます。

第31回日本心臓核医学会総会・学術大会
会長 竹石 恭知
(福島県立医科大学 循環器内科学講座 主任教授)