日本スポーツ整形外科学会2026
会長 中村 憲正
大阪保健医療大学 研究主幹
大阪大学国際医工情報センター 招聘教授
この度、日本スポーツ整形外科学会2026を2026年8月27日から29日まで、札幌コンベンションセンターで開催いたします。本学会は、2023年に日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会(JOSKAS)と日本整形外科スポーツ医学会学術集会(JOSSM)の合併により新たに設立され、2026年の本会が第4回目の開催となります。前身の両学会が築き上げた文化を継承、融合させ、我が国におけるスポーツ整形外科を扱う随一の学会として発展させる所存です。また本学術集会を、国際水準の学術フォーラムとして成功させるべく大阪保健医療大学、大阪大学整形外科学教室および同門会にお力添えを頂き、準備を行って参ります。何卒よろしくお願い申し上げます。
今回の学会のテーマは「情熱×科学 -スポーツ整形の未来を拓く-」と致しました。スポーツ整形外科学の発展には基礎・臨床両面での科学的エビデンスの蓄積が欠かせません。しかし、例えば治療上のブレークスルーを達成するなど学術領域のパラダイムシフトを起こすには同じ研究領域に参画する多くの臨床家・研究者の個々の情熱が一つのベクトルに収束され、拡大していくこと事が重要と感じています。かつて膝前十字靭帯再建術の確立に向けて日本の諸先輩方が世界的貢献をなされました。その当時の学会、セッションを振り返りますと、臨床、基礎研究を問わず多くの白熱した議論が飛び交い、大変なエネルギーを感じたことが思い出されます。こうした熱量を学会に再び持ち込み、次世代の先生方に夢を持って研究に取り組んでもらうにはどうすればよいか?これを本学術集会のテーマとし、プログラムの作成に着手いたしました。
具体的には、世界から現在のスポーツ整形外科のオピニオンリーダーを数多くお招きし、先端の知見のアップデートを御講演頂くのみならず、日本の若手の先生方と積極的に議論の輪に加わっていただけるようシンポジウム、さらにはテーブルを囲んでの症例検討などを企画しております。海外ゲストと直接交流し議論することが良い刺激となり、多くの若手の先生が今後の国際的な研究への情熱を高めていただくきっかけとなればと考えます。
本学会の発展には会員の皆様、特に今後の研究・臨床を牽引していただく若い先生方の科学への情熱に委ねられています。多くの先生方のご参加により本学術集会が充実した成果を生むことができますよう何卒宜しくご協力のほどをお願い申し上げます。
本学術集会は8月の最終週の週末に札幌で開催されます。夏の終わりに涼しく過ごしやすい札幌で、学会のみならず、北海道の素晴らしい豊かな自然、そして大変魅力的な海の幸、山の幸を楽しまれてはいかがでしょうか?皆様のお越しを心よりお待ちしております。
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