学術集会長ご挨拶

第79回日本産科婦人科学会学術講演会 学術集会長
横浜市立大学医学部産婦人科学教室 主任教授
宮城 悦子

第79回日本産科婦人科学会学術講演会の開催にあたり、学術集会長としてご挨拶申し上げます。本学術講演会は、2027年4月23日から25日までの3日間、パシフィコ横浜ノースにて開催いたします。

本学が本学術講演会を担当するのは、1996年に故・水口弘司名誉教授が第48回学術講演会の会長を務められて以来、実に31年ぶりとなります。この間、医学は飛躍的な進歩を遂げ、研究と臨床は一方向の流れにとどまらず、臨床の課題が基礎研究を牽引する双方向性へと発展してまいりました。本学術講演会では、こうした時代の潮流を踏まえ、産科婦人科学のシームレスな発展を余すところなく共有できる場としたいと考えております。また、今回の学術集会全体のテーマは「産科婦人科学の未来を奏でる ~Orchestrating the Future of Obstetrics and Gynecology~」といたしました。周産期、腫瘍、生殖内分泌、女性ヘルスケアといった多様な分野が、あたかもオーケストラの各パートのように響き合い、時に独奏し時に合奏することで、新たな産科婦人科学の未来を創出するようにという思いを込めております。

プログラムにおきましては、メインとなるシンポジウムには、ゲノム編集技術、ビッグデータ解析、トランスレーショナルリサーチの社会実装など、最先端の研究領域をテーマに選びました。これからの学会の発展を担う新進気鋭の卓越したPhysician Scientistsの皆様にご登壇いただきます。さらに、研修医からベテラン医師まで幅広い世代が最新の知見を学べる教育プログラムや、国内外の専門家による会長特別企画も充実させ、活発な議論の場を創出してまいります。現在の産科婦人科領域は、少子高齢化に対応した持続可能な医療体制の構築、若手医師の育成、予防医学の発展、生殖医療の基盤整備、働き方改革への適応、分娩の保険診療化、周産期医療体制の再編、さらには災害対策など、多くの重要課題に直面しております。本学術講演会が、これらの課題解決を加速する契機となることを心より願っております。

また、本会期は「2027年国際園芸博覧会(GREEN×EXPO 2027)」と時期を同じくしており、国際都市横浜の魅力を存分に感じていただける絶好の機会でもあります。花と音楽に彩られたおもてなしを通じて、会員の皆様ならびにご家族、海外からのゲストの皆様に、心に残るひとときをお届けしたいと存じます。横浜市、神奈川県産科婦人科医会などからの力強いご支援のもと、教室員一同、鋭意準備を進めております。多くの皆様を横浜の地でお迎えできますことを、心より楽しみにしております。どうぞよろしくお願い申し上げます。