on line LIVE開催

日本口腔外科学会の年に一度開催される総会･学術大会には、この1年間に自らあるいは自らのグループが成し得た成果を発表する、あるいは口腔外科さらには生命科学全般に関わる臨床･研究の最新の情報や知識を吸収･習得し、明日からの臨床･研究に寄与するという大きな役割があります。しかし、それ以外にも、旧知の友人と顔を合わせ親交を深める、あるいは新たな知己を得る、という縦･横の人間関係を深める重要な機会でもあります。そのような思いから、3密を避けながらrealでの開催を模索して参りました。緊急事態宣言が解除された5月下旬から6月にかけてのcovid 19の収束状況をみると、11月にはrealで開催できるだろうと考えておりましたが、７月から８月にかけての感染拡大傾向を鑑みると、4000人以上が集まる集会の開催は、断念せざるを得ないと判断いたしました。

Virtualでの開催となりますが、無機的なものでなく可能な限り人が感じられるよう、特別講演やシンポジウムなどに関しては、座長･演者の皆様に実際に会場にお越し頂きLIVEでのon line配信を予定しております。また、海外招聘講演のProf. Hiromitsu Nakauchi、Prof. György K Sándor、Prof. Rui Fernandesの各先生にはwebinarでの講演を依頼中です。Face to faceでの議論は難しいかもしれませんが、on line開催ならではの利点もあると思います。第一に、自宅あるいは職場でリラックスした状態で、様々な講演の視聴が可能です。さらに、現地に赴く必要がありませんので、旅費･宿泊費の必要がありません。また、一番大きな利点は、今までは、ある口演を視聴したくても、他のものと重なってしまい視聴できないことも、少なからずあったかと思いますが、LIVE配信の講演の録画をアーカイブ化し後ほど配信いたしますので、全ての講演・口演が視聴可能になります。さらにミニレクチャー・ビデオレクチャーは臨床技能の維持・向上に寄与する一方、専門医・指導医の取得・維持の研修単位取得のための重要な手段となっていますが、参加したいと思っても忙しく参加できなかった方も多いのではないかと思います。今回は、専門医制度委員会の承諾を得て、on line受講での単位取得が可能となり、しかも1ヶ月間受講可能となりますので、日々臨床に追われお忙しい先生方にとって大きな福音になろうかと思います。またon lineでの文章のやりとりになりますが、質疑応答も可能にする予定です。

このように、多くの講演を、長期間にわたり、繰り返し視聴可能になることによって、本会JSOMS2020のテーマである『Serendipity−新たな発見との遭遇−』の機会も数多くなるのではないかと期待しています。また従来とは異なるon lineでの開催そのものが、すでに今後の学術大会のありかたを変革する『Serendipity−新たな発見との遭遇−』になっているかもしれません。多くの会員皆様の、この新たな挑戦へのご参加をお待ちしております。

第65回（公社）日本口腔外科学会総会・学術大会“on line LIVE”を下記の要領で開催いたします。
昨今のCOVID-19の影響により、本会はon lineとLIVEでの配信のWeb開催とさせていただくことといたしました。

webでの視聴可能期間