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第26回 日本小児・思春期糖尿病学会 年次学術集会
会長挨拶
 
  自立への扉を拓くために  
  第26回日本小児・思春期糖尿病学会年次学術集会
会長 南 昌江
医療法人 南昌江内科クリニック 院長
 この度第26回日本小児・思春期糖尿病学会年次学術集会を務めさせていただくことになりました、医療法人南昌江内科クリニックの南昌江でございます。
本来ならばアクロス福岡で2020年6月に開催の予定でしたが、新型コロナウィルス感染症(COVID19)の世界的感染の影響で2021年6月20日に延期いたしました。収束を心から願いながらハイブリッド形式での開催に変更いたしましたが、直前に緊急事態宣言の延長となりましたので涙を飲んで完全Webでの開催に変更いたしました。
初めての地方都市福岡での開催とあり、皆様を丁重にお迎えすべく会長として万端の準備を行い、私個人としましても大変楽しみにしておりましただけに慙愧の念に堪えません。

 本学会は1995年に第1回小児思春期糖尿病研究会として始められ、2018年からは学会としてその形態を変更しました。本会は、小児期発症糖尿病に関する研究調査、並びにそれについての発表、知識の交換、会員相互の交流、および情報の提供等を行うことにより、小児・思春期に関する研究の進歩および知識の普及を図り、我が国における糖尿病合併症の発症、進展を阻止することにより、特に患児とその家族のQOL向上に寄与することを目的としています。現在、理事長の大阪市立大学小児科の川村智行先生のもと、小児思春期糖尿病について研究・臨床経験のある医療従事者(医師、メディカルスタッフ)およびそれらを志向する学生で構成されています。

 今年2021年は、インスリンが発見された1921年から数えてちょうど100年目の年です。
インスリンの発見がなければ生命の維持が出来なかった1型糖尿病患者は、インスリン治療によって生命の維持ができるようになりました。その後、インスリン製剤や注入器、SMBGなどの医療の進歩によって生活がより便利になり、血糖のコントロールも行いやすくなった結果、合併症予防や寿命の延長につながっています。特に昨今ではインスリンポンプやCGMなどのテクノロジーの進歩がめざましく、上手に活用することによりさらに安全で良質な血糖コントロールが可能な時代になってきました。しかし、いくらテクノロジーが進歩したとしても、それを使うのは“人”であり、患者さん自身です。

 小児思春期は、精神発達段階で最も変化し成長する時期であり、大変難しい時期でもあります。治療の主導権も保護者から徐々に患者本人へ移行していかなければいけません。
患者さんが「自立して生きていく力を持った成人になるために」、今一度皆様で考える機会にしたいと思い、本学術集会のテーマを「自立への扉を拓くために」とさせていただきました。広く一般演題を募集し、小児・思春期糖尿病にかかわるたくさんの多職種の皆様にご発表いただきたいと思います。

 また、今回の学会の特徴として、午後は公開シンポジウムとし、患者さん、ご家族、小児思春期糖尿病に関心のある方々にもご参加できる形としました。
特別講演には、小川弓子先生(福岡市立心身がい福祉センターセンター長)に、視覚障害を持つ息子さんを育てられたご経験と、小児科医としての立場から自立についてのお話をいただきます。またシンポジウムでは、ヤングの1型糖尿病の患者さんと1型糖尿病患者のお母さまに体験談を語っていただきます。

 私事でありますが、私が1型糖尿病を発症したのが1977年、14歳の夏でした。思春期真っただ中で発症した私は、多くの悩みを抱えながら突然襲ってきた糖尿病と共に思春期を過ごしてきました。主治医の先生や関わってくださった看護師さん、サマーキャンプの仲間、そして家族が支えてくれたおかげで思春期を乗り越えることができたのだろうと、44年経った今になって思います。こんな私が今回会長を務めさせていただくことは、大変重責に感じておりますが、ここまで育ててくださった恩師や両親に対しても精一杯の感謝を込めて責務を全うしたいと思っております。

 本学術集会が、ご参加された皆様、患者さんにとって明日への扉を拓く一助となりますことを願っております。

 本会では全口演プログラムを完全WEB(現地開催はありません)で開催致します。ポスターセッションは抄録の閲覧のみとなります。参加者の皆様の安全と感染拡大防止を考慮しての判断となりましたこと、ご理解とご協力のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

 Web上ではございますが、全国の皆様と「熱い」意見交換ができることを心からお待ち申しあげております。
 
 
 
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