The 61st Annual Meeting of the Japanese Society for Surgery of the Hand

ご挨拶

第61回日本手外科学会学術集会開催にあたって

第61回日本手外科学会学術集会 会長 稲垣 克記

第61回日本手外科学会学術集会 会長 稲垣 克記
昭和大学医学部整形外科学講座

この度、第61回日本手外科学会学術集会を平成30年4月26日(木)・27日(金)に、東京の京王プラザホテルで開催させていただくことを誠に光栄に存じます。本学会は昨年還暦を迎え、今回は第61回の学術集会となります。

日本手外科学会は国際的にも最も専門性の高いレベルを日本が行っている数少ない学術組織である事、そしてわれわれがそのメンバーである事を大変誇りに思います。近年の本学会の発展は演題数をみても増加の一途であり、経験あるExpertの先生から若い先生方まで多くの方が加わり益々活気のある学会となっています。

これは近年、急速に進歩した医学のなかでも特に、手と脳、上肢のバイオメカニクス、上肢の人工関節・人工靭帯の応用、マイクロサージャリー(皮弁、血管柄付き骨移植術)、手・肘のスポーツ外傷・障害、橈骨遠位端骨折、舟状骨骨折をはじめとした骨接合インプラントの開発、手関節鏡視下手術の進歩、前腕・肘外傷と肘関節不安定症などの科学と治療の発展によるところが大きいかと思います。これらのトピックスを中心に今回は米国から6名、ヨーロッパから3名、アジアから1名の海外招待特別講演をしていただく予定です。

本学会のテーマは「サイエンスとアートの調和」とさせていただきました。私が33年間、手の外科をさせていただき感じた事は、手の外科の醍醐味はサイエンスとアートをいかに外科医が自分のなかでバランスよく理解し調和してゆくかというところだと思います。これらの素晴らしい前進すべき点と問題点をいくつかの主題とシンポジウム、パネルディスカッションとして動画も交えてディスカッションしてゆきたいと考えています。

東京の地で教室員一同が心を込めて皆様をお招きしたいと思います。多くの先生のご参加を心からお待ち申しあげます。