第46回日本脊椎脊髄病学会学術集会 [The 46th Annual Meeting of the Japanese Society for Spine Surgery and Related Research]

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会長挨拶

島田  洋一 秋田大学大学院医学系研究科 医学専攻機能展開医学系 整形外科学講座 教授

第46回日本脊椎脊髄病学会学術集会
会長 島田 洋一
秋田大学大学院医学系研究科 医学専攻機能展開医学系
整形外科学講座 教授

第46回日本脊椎脊髄病学会学術集会を平成29年4月13日(木)~15日(土),札幌市のロイトン札幌,さっぽろ芸文館で開催させていただくことを大変光栄に存じます.

今回のテーマは,『サイエンスに基づく脊椎脊髄外科の進歩』です.これは,医学教育の基礎を築いたカナダ・オンタリオ州生まれの医学者・ウイリアム・オスラーが提唱した『The practice of medicine is an art, based on science.』を『The practice of spine surgery is an art, based on science.』に引用したものです.本学術集会を高度な臨床と、その基礎をなすサイエンスを追求する学会にしたいとの思いからです.我が国の脊椎脊髄外科は,医師自ら臨床と基礎医学のバイリンガルであるという長所があり,欧米と比較しても優れた業績を挙げてきた大きな要因です.脊髄再生,脊椎バイオメカニクスなど,世界をリードする基礎研究の第一線の方々にご登場願うことが叶いましたことは大きな喜びです.

さて,公募演題には1,575題という過去最多の応募をいただきました.その中から,プログラム委員の先生方に厳正な審査をお願いし,1,102題(採択率69.97%),主題78題,一般口演503題,English session (EPS, EPA) 24題,ポスター497題を採択しました.かくも多くの演題を応募してくださった会員の皆様,査読の労をとっていただいた委員の方々に深く感謝申し上げます.採択演題は,いずれも質が高く,すばらしい内容で,改めて本会のレベルの高さを認識した次第です.

特別講演は,北海道大学名誉教授・鐙 邦芳先生と前日本脊椎脊髄病学会理事長・持田讓治先生にお願いしました.いずれも世界に誇る業績を挙げてこられた先生で,会員の皆様に益すること大と確信しております.また,特別企画として,元日本脊椎脊髄病学会理事長・菊地臣一先生に本会の将来に向けて進むべき道をお示しいただきたいと存じます.教育研修講演は11題で,全て海外招聘者としました.いずれも各分野の世界第一線で活躍されている方々で,人選にご協力いただいた多くの関係者に感謝申し上げます.スポンサードセミナーとして,モーニング3題,ランチョン16題,イブニング9題です.また,シンポジウムではup to dateな話題である「LIF」,「頚椎変形矯正」,「一般住民検診」を,パネルディスカッションでは「医工連携による脊椎バイオメカニクス研究」を準備しました.これからの脊椎脊髄病学の発展に寄与し,有意義な討論がなされることを期待しています.さらに,ディベートでは実地臨床に役立つ4つの話題を取り上げ,多くの脊椎外科医が知りたい実際の手術手技を『名人の極意を知る』でビデオ講演していただきます.その他,委員会主導のプロジェクトである「慢性腰痛症に対する薬物療法の臨床経済研究」の報告と,脊椎脊髄専門医の現状に関するシンポジウムを設けました.

本会が北海道・東北地区で開催されるのは久しぶりのことです.北の大地・札幌は,札幌医科大学で学生生活を過ごした私の第二の故郷です.雄大な自然と整備された近代都市環境を誇り,世界的な観光地として洗練されたホスピタリティが提供できると思っています.また,秋田県の特色を生かすことにも配慮しました.さっぽろ芸文館の喫茶室を借り上げ,秋田銘菓を用意しますので,是非お召し上がりください.全員懇親会では,秋田のサプライズを用意しております.ご参加の皆様の度肝を抜くこと間違いなしです.さらに,酒の国秋田を代表する日本酒を各種ご用意いたしました.思う存分味わっていただき,鋭気を養っていただければと存じます.

戦後初の新設国立大学医学部である秋田大学整形外科が伝統ある本学術集会を担当させていただくことは,非常に名誉なことと感謝申し上げます.会員の皆様にとって一生の思い出になるよう,同門一同一丸となって準備して参りました.是非,大勢の方々にご参加いただき,実り多い学会となるよう期待いたします.

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