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大会長挨拶
 
 
 
 
第22回日本遠隔医療学会学術大会
大会長   清水 周次  
    (九州大学病院   国際医療部 教授
アジア遠隔医療開発センター センター長)
 
 平成30年11月9日(金)と10日(土)の2日間にわたり、第22回日本遠隔医療学会を担当させていただきますことは大変喜ばしく、また光栄に存じます。今回のテーマは、「広げよう遠隔医療! 地域へ、そして世界へ」とさせていただきました。

 遠隔医療は人の物理的な移動を伴うことなく、情報通信技術を活用して診療や医療教育に役立てようとするものです。そのため、時間的かつ経済的に大きなメリットが期待され、2001年のe-Japan計画当初より国の基本計画の大きな柱の一つとして成長してきました。専門医による放射線診断や病理診断、眼科や小児・婦人科領域での遠隔診療支援、また脳卒中や心疾患に代表される救急医療や災害の現場など、多くの領域でその利用が広がってきています。

 本学会も2005年に設立され着実にその成果を上げていますが、学会会員数のみを取ってみてもまだまだ小さなコミュニティーと言わざるを得ません。遠隔医療をさらに多くの医療関係者に知ってもらい、広く実用的なものにしてもらえる1つの機会になれば大変嬉しく思います。折しも、日本における遠隔「診療」への機運は今まさに高まりつつあります。平成27年8月に続き、平成29年7月にも厚生労働省医政局長通知で遠隔診療の大きな規制緩和が示唆され、ついに本年4月にはオンライン診療に保険収載が認められました。様々な問題点が指摘される一方で、遠隔医療の歴史においては新たな1ページであることに間違いはありません。患者プライバシーや解決すべき技術的な課題、それらに対応する機器の開発、また期待される領域や活動を含め、様々な情報を元に遠隔診療について十分に議論できる機会を持つつもりです。

 本学会の開催は福岡では初めてとなりますが、福岡の地は歴史的にも韓国や中国を初めとしたアジア地域との関係が深く、2002年の日韓ワールドカップの開催を機に海外との遠隔医療が始まりました。地理的な観点で言えば国内でのレベルをはるかに超えるメリットが期待されますし、医療レベルの違いを考えればそのニーズにも国内の状況とは違ったものが数多く存在しています。幸運にも今回は第12回アジア遠隔医療シンポジウムとの共同開催となり、海外からも多くの発表が期待されています。日本でこれまで蓄積された遠隔医療の実績を共有すると共に、今後は海外との遠隔医療を推進できる契機にもなればと思います。

 11月の福岡は大相撲九州場所と共に、冬支度を迎える時期でもあります。地元の食材を使った鍋なども美味しくなる季節です。是非学会と共に、山の幸や海の幸を楽しんでいただければと思います。たくさんの方々のご参加を心よりお待ち致しております。
 
     
     
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