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医学系研究科分子神経学

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会長ご挨拶

第7回国際多系統萎縮症コングレス 実⾏委員⻑ 辻 省次

第7回国際多系統萎縮症コングレス
実⾏委員⻑ 辻󠄀 省次

第7回国際多系統萎縮症コングレスについて、当初、2020年2⽉20-22⽇の3⽇間、東京⼤学伊藤国際学術研究センター伊藤謝恩ホールにおいて開催させていただく予定でありました。

2019年末より世界的に感染拡大したCOVID-19により、当初予定した開催を延期いたしました。その後、世界のCOVID-19の状況を注意深く観察してまいりましたが、国内においても、第3波の感染拡大に直面しており、欧米においても感染拡大の収束が見通せない状況が続いておりますことから、本コングレス実行委員会において慎重に検討をしてまいりました。その結果、現地での開催ではなく、ライブ配信及びオンデマンド配信からなるVirtual Congressとして開催することが適切であると判断をいたしました。会期については、2021年2月26日(金)・27日(土)へ変更いたします。また、一部のセッションについてはオンデマンド配信で3月14日(日)までご覧いただくことといたしました。

多系統萎縮症は⾃律神経症状に加えて、⼩脳性の運動失調、パーキンソン病で⾒られる症状などが、さまざまな組み合わせで出現し、進⾏性の経過を⽰す神経変性疾患で、厚⽣労働省が定める指定難病の⼀つに含まれています。わが国の患者数は12,000⼈ほどで、⽐較的頻度の⾼い疾患でありますが、その進⾏は早く、根本的な治療法は未だ確⽴されていない神経難病であります。

国際多系統萎縮症コングレスは、1997年に、Prof.Niall P. Quinn を⼤会⻑として第1回コングレスがロンドンで開催され、その後、欧州を中⼼に開催され、2018年には第6回コングレスが⽶国ニューヨーク⼤学で開催されました。最近では、隔年で開催をする⽅針となっています。私(実⾏委員⻑)は、本コングレスの中核メンバーの⼀⼈として、その企画運営に関わってきておりまして、第7回国際多系統萎縮症コングレスを公益財団法⼈難病医学研究財団と共同で開催いたします。

国際多系統萎縮症コングレスは、本疾患をテーマとする唯⼀の国際会議であり、この分野のすべての研究者が参加する会議であり、研究者間のコミュニケーションも活発で、第7回コングレスでは、本疾患の臨床、画像、バイオマーカー、分⼦遺伝学、タンパク化学、⽣物学、治療法開発まですべての領域をカバーして、最新の知⾒を交換し、国際共同研究体制の構築、推進、さらに治療法開発研究の強化により、本分野の研究を最⼤限加速することを⽬的としています。

プログラムにつきましては、当初予定したプログラムに、新たに、最新の知見に関する発表を加え、より充実した内容となっており、多系統萎縮症の治験、多系統萎縮症の⾃然歴、データ共有、多系統萎縮症のバイオマーカー研究、多系統萎縮症の画像研究、多系統萎縮症のタンパク化学、⽣物学研究、多系統萎縮症のゲノム・オミックス解析研究、多系統萎縮症の国際共同研究体制の構築と共同研究の加速化などをテーマとして取り上げる予定にしております。

皆様多数のご参加心よりお待ちしております。