第44回 The Mt. Fuji Workshop on CVD
代表幹事 菱川 朋人
(川崎医科大学 脳神経外科 教授)
第44回The Mt. Fuji Workshop on CVDを2026年8月29日(土)に岡山コンベンションセンターにて川崎医科大学脳神経外科が主催させていただくことになりました。44回という長きに渡る伝統あるワークショップを担当させていただくことを、教室員一同大変光栄に存じます。ワークショップの主旨は「1つのテーマを1日で論じ、教科書を作る」ことです。この主旨に則り、参加される先生方にとって有意義なワークショップにしたいと考えております。
今回のテーマは「脳動脈瘤への多角的アプローチー知識のアップデートと将来展望―」といたしました。脳動脈瘤をテーマとするのは2016年のワークショップ以来、10年ぶりとなります。脳動脈瘤という疾患について画像診断、外科治療、内科治療、抗血管攣縮治療、臨床研究、基礎研究、人材育成など多角的な視点から10年間の進捗を整理し、知識をアップデートし、将来展望を議論したいと考えています。
具体的なトピックとしては、画像診断における造影MRI、高性能血管撮影装置や人工知能の導入、外科治療における開頭手術と血管内治療の選択、血管内治療におけるフローダイバーターやW-EBなど新しい機器の登場、開頭手術における顕微鏡手術と外視鏡手術の選択、抗血管攣縮治療におけるクラゾセンタンの登場と術後管理の変化などが挙げられます。また、脳動脈瘤に対する内科治療はこれまであまり議論されてこなかった分野ですが、本ワークショップではリスク管理や新規治療薬などを取り扱う予定です。臨床研究では、脳動脈瘤に関する日本発の研究を特集し、日本の脳動脈瘤の特徴を総括したいと考えています。本ワークショップでは副代表幹事として川崎医科大学 脳卒中医学 八木田佳樹教授に就任頂き内科的視点から多くのアドバイスを頂く予定です。ワークショップの伝統でもある内科と外科の協調を重視し、脳動脈瘤のテーマの中で内科の先生にもしっかりと勉強して頂ける内容にしたいと考えております。
岡山での開催にあたり、ポスターは岡山をイメージして作成いたしました。また、ワークショップの長い歴史の中で、中国四国地方での開催は初となります。会場の岡山コンベンションセンターは岡山駅直結で、非常にアクセスの良い場所ですので、皆さま奮ってご参加下さい。岡山でより多くの先生方とお会いできることを、教室員一同心よりお待ち申し上げております。どうぞお気をつけて岡山までお越しください。
令和7年9月吉日
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