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ご挨拶

第34回 Microwave Surgery 研究会

第34回 Microwave Surgery 研究会
会長 金子 弘真
(東邦大学医療センター大森病院 消化器外科)

第34回 Microwave Surgery 研究会 開催にあたってのご挨拶

この度、第34回Microwave Surgery研究会を平成27年9月11日(金)、12日(土)の2日間 浅草ビューホテルにて開催させていただくこととなりました。

マイクロ波は優れた凝固・止血機能があることから、本研究会理事長の田伏克惇先生が肝切除での応用へ道を切り開いたことは周知のごとくであります。私たちは1993年から腹腔鏡下肝切除術の開発を進めてきましたが、当時からこのマイクロ波凝固装置は必須の機材でありました。無阻血下に必要以上に周囲正常組織を傷害することなく最大限の肝機能温存が可能であり、かつ、高い根治性も担保された手法として画期的であり、そのことを1996年にSurgery(120,468-75)に大きく紹介させていただいております。このcitation indexは現在158になりました。そして現在、腹腔鏡下肝切除術は20年の時を経て大きく発展し、今や肝疾患に対する新たな術式の一つとなってきました。

このように、我々肝臓外科医にとってマイクロ波凝固法は肝切除を目的として使用してきた歴史があります。一方で、肝癌の局所療法としてラジオ波焼灼療法の電磁波を用いた治療法の先鞭となって大きな役割を担ってきたこともよく知られています。

最近、海外では改めてマイクロ波に注目が集まっており、欧米や中国の企業が開発にしのぎを削っている状況であり、今後は海外から新たな技術革新が報告される可能性があります。

また近年、マイクロ波治療は泌尿器科領域、呼吸器科領域、さらには婦人科領域を中心に需要が高まっており、その治療経路も開腹だけではなく、腹腔鏡、胸腔鏡、膀胱鏡下へと、より低侵襲な経路での応用がされてきています。

そこで今回のテーマは、“マイクロ波治療;その原点から臨床への波及“といたしました。実臨床に即した発表をより多く募集したいと考えています。

第34回Microwave Surgery研究会がこの領域の発展に寄与し、会員の皆さんにとって有意義な研究会になるよう教室員一同準備いたします。全国レベルの研究会ではめずらしい、東京浅草での開催予定であります。東京の新たな名所となったスカイツリーや下町情緒を堪能いただければと思います。皆様の積極的なご参加を心からお待ちしております。